Samsung Electronics(サムスン電子)は7月26日、フォルダブル(折りたたみ)ディスプレイを備えるAndroidスマートフォン「Galaxy Z Fold5」を発表した。米国では7月26日から予約を受け付け、8月11日から順次販売を開始する。同国での販売価格は1799.99ドル(約25万2500円)からとなる。
なお、この記事で紹介するスペックはメーカーの「標準仕様」であり、投入先の国/地域やキャリアによって仕様が異なる場合がある。
【更新:20時20分】米国における発売情報を追記しました
Galaxy Z Fold5は、横折りフォルダブルスマホ「Galaxy Z Fold4」の後継モデルで、基本デザインを継承しつつも、本体を約10g軽量化し、折りたたみ時の厚みも約2.4mm削減している。メインディスプレイでは「Sペン」も引き続き利用可能だ(※1)。
(※1)使えるSペンは「Galaxy Z Fold3」以降のGalaxy Z Foldシリーズ対応品(Sペン Fold Edition、Sペン Pro、Sペン Fold Edition for Galaxy Z Fold5など)のみで別売。Galaxy S Ultra(旧Galaxy Noteシリーズ)やGalaxy Tabシリーズ向けのSペンとの互換性はない
SoC(プロセッサ)は、Qualcommの「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を搭載している。このSoCは「Snapdragon 8 Gen 2」をベースにCPU/GPUコアの最大クロックを引き上げるなど、Samsung Electronics向けにカスタマイズされたものとなる。
メインメモリの容量は12GBで、内蔵ストレージの容量256GB、512GB、1TB(一部の国/地域における直販限定)から選択可能だ。OSはAndroid 13、ユーザーインタフェース(UI)はOne UI 5.1.1をプリインストールしている。
メインディスプレイは約7.6型Dynamic AMOLED 2X(有機EL)で、解像度は1812×2176ピクセル(アスペクト比約21.6:18)となる。リフレッシュレートは最大120Hzで、コンテンツに合わせて1Hz単位で自動調整する「アダプティブリフレッシュレート」にも対応する。また、最大輝度を1000ニトから1200ニト(ピーク時は1300ニトから1750ニト)に引き上げることで屋外での視認性を向上している。
カバー(サブ)ディスプレイは約6.2型のDynamic AMOLED 2Xで、解像度は904×2316ピクセル(アスペクト比約23.1:9)となる。リフレッシュレートは最大120Hzで、アダプティブリフレッシュレートにも対応しているが、こちらの自動調整の範囲は48Hzから1Hz単位となる。
アウトカメラは約1200万画素の「超広角(F2.2/視野角123度)」、約5000万画素の「広角(デュアルピクセル/F1.8/光学式手ブレ補正/視野角85度)」、約1000万画素の「望遠(光学3倍相当:F2.4/光学式手ブレ補正/視野角36度)」のトリプル構成となる。先代と同様に、SoC内のNPU(機械学習プロセッサ)を活用した高画質ナイトグラフィー(夜景)撮影や、最大30倍のスペース(電子)ズームにも対応している。
インカメラは、メインディスプレイ側が約400万画素(F1.8/視野角80度)、カバーディスプレイ側が約1000万画素(F2.2/視野角85度)となる。
バッテリーは2基構成で、容量は合計4400mAhとなる。USB PD(Power Delivery)2.0による急速充電にも対応しており、25W出力の充電アダプターを用意すれば約30分で容量の50%の充電が行える。Qi規格のワイヤレス充電にも対応しており、他の機器に給電する「ワイヤレスパワーシェア」も利用可能だ。
モバイル通信は5GやLTEに対応しており、SIMカードはnanoSIMとeSIMを利用できる。その他、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3での通信も可能だ。生体認証は指紋認証(電源ボタン一体型)に対応している。
ボディーサイズは、折りたたみ時が約71(幅)×85.1(高さ)×15.1(厚さ)mm、展開時が約129.9(幅)×154.9(高さ)×6.1(厚さ)mmとなる。重量は約253gだ。引き続き、IPX8等級の防水性能も確保している。
ボディーカラーはIcy Blue(アイシーブルー)、Phantom Black(ファントムブラック)とCream(クリーム)の3つを用意している。一部の国/地域における直販モデルではGrey(グレー)とBlue(ブルー)も選択可能だ。
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