NTTドコモは、同社を装う自動音声案内について注意喚起を行っている。
偽の自動音声案内(電話)はドコモを名乗り、携帯電話料金の未納を理由に回線を停止する、などとアナウンスするもの。ドコモによると、自動音声でドコモインフォメーションセンターを装った身に覚えのない利用料金、利用停止に関する連絡を受けた事例が報告されているという。
これを受け、ドコモは偽の自動音声の内容を公開するとともに、身に覚えのない連絡を信用せず、不審な場合は内容に応じて警察署などに相談するよう呼びかけている。
NTTドコモインフォメーションセンターです。携帯電話の利用料金が2ヶ月で××万×××円の未納があるため、まもなく利用停止します。ご不明な点があれば9を押して下さい。
上記と同様の手口の詐欺がNTTファイナンスでも確認されている。2023年9月現在、ドコモ携帯電話の月額料金など、ユーザーに対する利用料金の請求元はNTTファイナンスになっているが、NTTファイナンスを名乗る不審な電話も確認されている。
宮崎県警では実際にあった不審な電話の録音データを公開しており、利用者とNTTファイナンスを装う偽者との会話が記録されている。
「NTTファイナンスです。料金の未納があるので電話が利用停止となります。オペレーターに繋ぐ場合は2を押してください。」
「NTTファイナンスです。料金未納につき法的措置をとることになりました。詳しい説明は1番を押してください。」
「NTTファイナンスです。重要なお知らせがございます。1番を押してください。」
不審な電話のやり取りは、利用者が自動音声ガイダンスに従い番号を押すと、名前と生年月日を聴取され、とあるサイトを一定期間利用したとして、料金を請求される、というような流れとなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.