Appleは9月19日、Apple Watch向けの最新OSである「watchOS 10」の配信を開始した。
watchOS 10はより多くの情報を一目で確認できるアプリの視覚言語、必要なときに適切なウィジェットを表示するスマートスタック、新しい文字盤などを含む。
watchOS 10の対応機種は以下の通り。
天気、株価、ホーム、マップ、メッセージ、世界時計など、Apple Watch向けのアプリが一目で分かるようになった。
スマートスタックはユーザーの状況に応じて適切な情報をタイムリーに表示する機能。Digital Crownを回すだけでどの文字盤からでもアクセスできるウィジェットも含まれる。
例えば、1日の始まりには天気アプリが天気予報を表示し、旅行中にはスマートスタックでウォレットから搭乗券を表示。カレンダーやリマインダーが入れ替わりで上部に移動し、次のミーティングやタスクを表示する他、ポッドキャストなどの実行中のアプリもすぐに使えるように上部に移動する。
スマートスタックは背景がぼけたポートレートの文字盤を楽しみながら、知りたい情報に素早くアクセスする方法も提示する。
watchOS 10では5つの新しい文字盤「スヌーピー」「パレット」「ソーラーアナログ」「Nikeグローブ」に加え、Apple Watch Ultra向けの「モジュラーUltra」が利用できるようになった。各文字盤の概要は次の通り。
watchOS 10ではiPhoneやアクセサリーとの連動も強化されている。
例えば、watchOS 10を搭載したApple Watchでサイクリングワークアウトを開始すると、ライブアクティビティとしてiPhoneに表示される。Apple Watchよりも大きなディスプレイで詳細を確認できる。
Apple Watchがパワーメーター、スピードセンサー、ケイデンスセンサーなどのBluetooth対応のサイクリングアクセサリーに自動で接続するため、サイクリングパワー(ワット)やケイデンス(RPM)などの指標と、パワーゾーンなどのワークアウト表示が可能になる。
watchOS 10ではコンパスアプリが「最後のモバイル通信接続地点ウェイポイント」と「緊急電話に発信できる最後の地点ウェイポイント」の2つの新しいウェイポイントを自動生成する。まずは米国で、等高線、山の陰影、標高の詳細情報、関心のある地点などが含まれる新しい地形図がAppleマップ(Watch向けの地図)で表示可能になる。
ユーザーの気持ちを記述する機能も追加された。ユーザーはマインドフルネスアプリで、Digital Crownを回して自分の感情に近い項目を選び、自分の気持ちをより詳しく記述できる。iOS 17とiPadOS 17のヘルスケアアプリではその詳細を確認できる。
Apple Watchの環境光センサーを利用し、ユーザーが日光の下で過ごした時間を測定可能になる。この情報に把握により、世界中で視覚障がいの主な原因とされる近視を減らすことや、日光の下で過ごす時間を増やすことに役立つという。
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