「ホリエのWiFi」発売、月300GBが4180円 「ドコモ回線が遅くてもauやソフトバンクの回線に自動切替」と堀江氏(1/2 ページ)

» 2023年10月10日 19時30分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 エックスモバイルは「ホリエのWiFi」を10月10日に発売した。Webとエックスモバイルの店舗で申し込みの受け付けを行う。サポートについては店舗で受け付ける。

HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン Wi-Fiルーターの新サービス「ホリエのWiFi」

 ホリエのWiFiは151の国とエリアで利用可能なモバイルWi-Fiルーターのサービスだ。国内では月間300GBのデータ容量を月額4180円(税込み、以下同)で利用できる。1日に使えるデータ容量は最大10GBで、それを超過すると通信速度が最大128kbpsに制限される。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの4G LTE回線に接続でき、回線の切り替えは端末が自動で行う。

 海外では国やサービスごとに定められた料金で使用できる。1日に使用可能なデータ容量は最大で1GB。1GBを超過した場合は通信速度が384kbpsに制限される。

 Webでは海外使用時の料金が公開されており、例えば、韓国や台湾、香港、タイ、ベトナム、シンガポール、イギリス、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、米国本土などは900円、中国やロシアは1300円、チリやブラジルなどは1600円となっている。いずれも課税対象外だ。

 これらはキャリアの国際ローミングサービスに比べて割高となる。さらに、日本と同じ料金/データ容量が海外(91の国と地域)でも適用されるahamoのような“お得感”もホリエのWiFiにはない。日本のみでの使用なら魅力的に見えるホリエのWiFiだが、海外使用を予定する人は要注意といえる。

【更新:10月11日11時10分】海外使用時の料金一覧表が公開されたことを受け、料金の追記を行いました

HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン 国内では月間300GBのデータ容量を月額4180円(税込み)で利用できる
HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン 実質使い放題をうたうホリエのWiFi

 モバイルWi-Fiルーター本体には「クラウドSIM」と呼ばれるバーチャルなSIMカードを内蔵。このSIMカードに各国の通信事業者の情報を書き込むことで、ユーザーがSIMの差し替えや通信サービスの切り替えを行わずに済む。アンテナピクトやデータ容量などを確認できるディスプレイも搭載する。QRコードをディスプレイに表示可能なため、それをスマートフォンのカメラで読み込めば、SSIDやパスワードの入力が省ける。本体に接続できる端末は最大10台となっている。

HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン モバイルWi-Fiルーター本体

 端末代金は2万1120円だ。24回払いも用意されているが、その場合は月880円の24回分が割り引かれ、最終的に実質0円となる。別途、月額550円の保証オプションも用意されている。

HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン 本体代金は24回払いで実質無料となる

1日10GBも使う方が難しい、ドコモ回線が遅くてもauやソフトバンクの回線に自動切替とアピール

 同日の発表会には堀江貴文氏と、エックスモバイル代表取締役の木野将徳氏が登壇し、ホリエのWiFiについて解説した。

HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン ホリエモンこと堀江貴文氏と、エックスモバイル代表取締役の木野将徳氏

 堀江氏はまずサービス誕生の背景をこう説明する。「3大キャリアがSIMロックを設けていた時代、3500から3600万台ほど普及していたのが「WiMAX」を代表するような使い放題をうたうサービス。しかし、ユーザーはSIMフリーのルーターを選べず、特定の通信キャリアとしか契約できない――そんな時代だった」と。SIMフリーかつ実質的に使い放題をうたうのはこういった背景からだという。

 3キャリアの回線を切り替えられる点や、月額4180円についても同氏は強くアピール。「最近、ドコモのネットワーク品質が低下している、との内容をよく耳にするが、ホリエのWiFiなら仮にドコモ回線の速度が遅くても、auやソフトバンクの回線に自動で切り替わる」と堀江氏。さらに、「ホリエのWiFiは他社サービスでよくある複雑な割引もなければ、割引期間終了後に勝手に料金が高くなることもない。月額4180円はずーっと維持できる」としている。

 では月300GBで実際に何ができるのだろうか。堀江氏は一例としてWebサイトの閲覧可能回数と、YouTubeの視聴可能時間が分かる表を示した。

  • スマートフォン向けのYahooトップページ:1日/約250KBと過程した場合、1カ月当たり約120万回、1日当たり約4万回閲覧できる
  • YouTube(360pの画質):1分間に約4MB使用すると過程した場合、1カ月当たり約1230時間、1日当たり約41時間視聴できる
  • YouTube(720pの画質):1分間に約13.5MB使用すると過程した場合、1カ月当たり約360時間、1日当たり約12時間視聴できる
  • YouTube(1080pの画質):1分間に約23.3MB使用すると過程した場合、1カ月当たり約210時間、1日当たり約7時間視聴できる
HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン 月300GBで何ができるのかを示す表

 これらはあくまで参考例として捉えてほしいところだが、堀江氏は「月300GBで1日10GBの制限があるものの、実際は1日10GBも使う方が難しいはず。月300GBもあれば十分。いや使い切れないのではないか」との考えを述べる。

 付加価値についても堀江氏はアピールする。ホリエのWiFiもスマートフォン向けのプラン「HORIE MOBILE」と同様に音声メディア「Voicy」「ZATSUDAN」の堀江氏に関するコンテンツを無料で何度でも聴ける。さらに、デイリーホリエニュースで堀江氏執筆のニュースを読める他、堀江氏が運営に参画するパン屋「小麦の奴隷」で月1回カレーパンをもらえるなどの特典が用意される。

HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン 特典内容

 これらを踏まえた結果、ホリエのWiFiはどのような人に向くのか。堀江氏と木野氏は「ギガ(データ容量)が足りない人」「現在契約しているサービスの通信速度が遅い」「サブ回線でモバイルルーターを使いたい人」「家に光回線を用意できない人」「高いローミング代金を払いたくない人」を挙げる。これまでのデメリットやネガティブ意識を払拭すべく誕生したのがホリエのWiFiなのだ。

HORIE WiFi ルーター エックスモバイル ホリエモン ホリエのWiFiが向く人の例
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