堀江貴文氏が語る「HORIE MOBILE」を始めたワケ 「楽天モバイルからユーザーを取るのが一番簡単」MVNOに聞く(1/3 ページ)

» 2023年09月07日 10時44分 公開
[石野純也ITmedia]

 2014年10月にMVNOのサービスを開始したエックスモバイルが、「ホワイトレーベル戦略」の一環として立ち上げたのが、「HORIE MOBILE(ホリエモバイル)」だ。その名の通り、HORIE MOBILEは事業家の堀江貴文氏がプロデュースするブランド。X-mobileの回線を活用しつつ、堀江氏が展開するサービスをパックにすることで、安さだけでない魅力を打ち出そうとしている。3月にサービスを開始したHORIE MOBILEの初速は好調で、わずか2日で1000回線を獲得できたという。

HORIE MOBILE 2023年3月に発表した「HORIE MOBILE」。発表会にはエックスモバイルの木野将徳氏(左)とともに、堀江貴文氏(右)も参加した

 そんなHORIE MOBILEが、新たに送り出したのが3GBプランの「HORIMO」だ。ドコモが7月に低容量ブランドの「irumo」をスタートさせたばかりとあって、パロディーのような名前も話題を集めた。20GBのHORIE MOBILEと同様、HORIMOにも「Voicy」や「ZATSUDAN」の堀江氏関連コンテンツが無料でつく他、「デイリーホリエニュース」で同氏の記事を読むことができる。堀江氏が発案したパン屋の「小麦の奴隷」で、毎月1つ、カレーパンをもらえる特典も健在だ。

 矢継ぎ早に新料金プランを打ち出しているHORIE MOBILEだが、そこにはどのような狙いがあるのか。黒子として同ブランドを支えるエックスモバイルの代表取締役社長、木野将徳氏とともに、堀江氏にHORIE MOBILE立ち上げの経緯や新プランの勝算などをうかがった。

堀江氏の発信力+1500円の3GBプランがどのぐらい売れるのかに興味があった

―― 3GBのHORIMOを開始しましたが、これは木野さんからの提案ですか。

堀江氏 そうれはそうです。(最初に聞いたときは)ああ、いいんじゃないと。普通に安いプランを必要としている人はいますから。そんなに深くは考えていませんでした。

HORIE MOBILE インタビューに答える堀江貴文氏

―― 勝手なイメージですが、堀江さんというと、データ容量を使いそうな印象もあります。

堀江氏 僕は対象ユーザーじゃないですね。ただ、そういう人は全然いると思う。

木野氏 SIMのプランはデイリーの獲得が倍になりました。

―― 木野さんの案が当たったということですね。なぜ3GBをやろうとしたのでしょうか。

木野氏 ちょっとやってみたかったんです。低容量プランはIIJmioも1000円以下で出していますが、あの価格で大手の低容量プランと戦えるのかをやってみたかった。例えば、堀江さんのコンテンツも普通なら1000円以上かかりますが、それがHORIMOなら無料でついてくる。プラス、堀江さんの発信力があったとき、1500円の3GBプランがどのぐらい売れるのかは興味がありました。これがもし売れるのであれば、いろいろな売り方ができます。価格勝負だけでなく、付加価値とのハイブリッドですね。

 あとは、単純でリクエストが多かったんです。堀江さんと生配信をしていますが、そこに低容量プランを出してほしいというリクエストがけっこう来ていたんです。逆に大容量のリクエストもありましたが、そちらはそちらでWi-Fi(ルーター)があるので、ならばと思ってHORIMOをやることにしました。

HORIE MOBILE ドコモのirumo発表直後に、3GBで月額1650円の「HORIMO」を発表した

年間何万円も使うのはバカですよと言っているのに、動かない

―― 最初の20GBプランも含めて、HORIE MOBILEの反響はいかがですか。

堀江氏 ボチボチですね。MVNOに対するよく分からない偏見? そんなようなものがあるじゃないですか。「携帯と言ったら、ドコモ、au、ソフトバンクでしょ」みたいな。ほとんどの日本人は、そういう頭になっていますよね。

 要は合理的な判断ではないんです。統計データにもある通り、大半の人は20GBも使ってない。なのに、昔からのドコモの契約を金科玉条のように守り続けて、年間何万円も使っているんです。はっきり言ってバカ。でも、バカですよと言っているのに、動かないんです。それなのに、「堀江さん、月10万副業で稼ぐ方法はないですか」とか聞いてくるんですよ(笑)。携帯のプランを変えるだけでいいんです。それだけで10万とまでは言いませんが、数万円レベルで削減できる。何もせずに稼げているのと一緒じゃないですか。

 やればいいのにやらない。世の中というのはそういう人が大半です。だけど、その人にいきなり響くようなものはあるかもしれない。何が刺さるかは分からないですからね。例えば「イモトのWiFi」ってあるじゃないですか。あれなんかも、謎に出てきて、謎にはやっている。タレントのイモト(アヤコ)さんを使って、死ぬほど広告を投下している感じじゃないですか。それですごくもうかっている。そういうようなことが起こる可能性は十分あると僕は思っています。

 だから僕はいろいろな話題を作り、プランを作り、工夫をする。HORIE MOBILEなのか、HORIMOなのか、ホリエの最強Wi-Fiなのか。何かが当たるかもしれないので、いろいろと話題を作っています。HORIMOだけでどうということはないですが、当たるといいなと思っています。

―― HORIMOという名前ですが、最初に聞いたときどう思いましたか。

堀江氏 名前なんてどうでもいいんです。でも、これを考えたのは木野さんです(笑)。

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