―― だんだんお話が楽天批評になってきましたが(笑)。少し話を戻すと、先ほど堀江さんはドコモ回線の品質に関してもひっ迫しているとお話ししていました。HORIE MOBILEもドコモ回線ですが、それについて、何か思うところはありますか。
堀江氏 今、本当にドコモも対策しているので、一時期よりはちょっとマシになりました。2カ月ぐらい前は本当にひどかった。あれは、ひどかったですね。正直、(ドコモの回線品質は)すごく気にしています。やだな、ちゃんとしてほしいなと思います。
IIJの(勝栄二郎)社長も「どうにかしろ」と言っていましたが、そりゃIIJの社長も怒るよ(笑)。
―― MVNOであれば、KDDIやソフトバンクに回線を切り替えてしまう手はありますが、いかがですか。
堀江氏 じゃあ、そっちがめちゃくちゃいいかというと、そうでもない。そこはさすがドコモで、たぶん復活してくると僕は思っています。
―― X-mobileはフランチャイズ形式で実店舗があることを売りにしていますが、HORIE MOBILE開始後に、プラスの影響はありましたか。
木野氏 はい。HORIE MOBILEと一緒にフランチャイズの募集をしています。
堀江氏 うち経由で、かなり来ていますね。むしろ、そっちの方が強いかもしれないです。
話が脱線し、いつの間にか楽天モバイル批評になってしまった感はあるものの、堀江氏がこれを意図的に仕掛けていることもうかがえた。最も獲得しやすいのは、既に一度MNPのハードルを越えた楽天モバイルのユーザーだという話には納得感がある。堀江氏なりに、自身が前面に出ることでMVNOを普及させようと、試行錯誤している様子も伝わってきた。木野氏からの提案だったというものの、HORIMO投入の読みも当たっていたようだ。
間もなく創業から10年を迎えるエックスモバイルだが、堀江氏をパートナーに迎えたことで、成長を加速させるきっかけをつかんだように見えた。ただ、ファンクラブ的なMVNOはかつてもあったが、いずれも中途半端で終わってしまった。1つ1つの規模には、やはり限界があるからだ。その轍(てつ)を踏まないようにするためには、強いコンテンツを届けるとともに、「〇〇モバイル」のバリエーションをいかに広げていけるかがカギになりそうだ。
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