背面が光るスマートフォンとして話題の「Nothing Phone(2)」に対抗して、同様にライトを内蔵したスマートフォンが出てきていますが、インドやアフリカに強いTecnoは、同じライティングでも別の光らせ方で差別化を図ろうとしています。「Pova 5 Pro 5G」は背面にストリップ状のLEDライトを内蔵しています。
プロセッサはDimensity 6080、6.78型ディスプレイに5000万画素カメラを搭載するミドルレンジモデルですが、新興国で目立つためには性能以外の部分で特徴が必要となるのでしょう。そこでTecnoは光るスマホを開発したと思われます。
側面フレームに光沢感を持たせ、角もシャープな形状に仕上げているのはiPhoneを意識しえいるのかもしれません。とはいえ、TecnoのライバルはAppleではなくXiaomiやOPPOです。背面のライトと合わせるためにも、全体的に輝きのあるデザインを採用したのでしょう。
底面にはヘッドフォン端子を備えます。なおインドでの価格は3万円弱です。
TecnoのスマートフォンはAndroidに独自UI(ユーザーインタフェース)をカスタムした「HiOS」を搭載。Pova 5 Pro 5GはAndroid 13ベースのHiOS 13を搭載しています。
カメラは5000万画素の広角と80万画素の深度測定なので実質的にシングルです。そのため、カメラアプリの機能も基本的なものに絞られています。超広角がないのはやや不便ですが、5G入門機でもあるため割り切った設計にしたのでしょう。なお、インカメラは1600万画素です。
背面には中央に楕円形のデザインを配置し、その周辺を埋めるように幾何学模様にカットされたタイルが配置されています。それぞれのタイルの間のラインにLEDライトが内蔵されているのです。Tecnoはこの背面を「Turbo Light Mecha Design」と呼びます。
ライトは点滅パターンも複数あり、ライン状の光なので派手さもありません。色も複数から選べます。
充電や着信のたびに光る様はいい感じであり、Nothing Phone(2)よりもシンプルかつ上品に感じられます。夜の明かりが暗かったり、明かりのない場所が多い新興国で、Pova 5 Pro 5Gは暗闇の中で目立つこと間違いありません。
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