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楽天グループ「SPU」が「モバイルユーザー」優遇にシフト――ポイント付与上限見直しで、ヘビーユーザーはどこへいく?石川温のスマホ業界新聞

» 2023年11月12日 10時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 楽天グループは12月1日よりSPU(スーパーポイントアッププログラム)を改定すると発表した。詳細は割愛するが、ぶっちゃけて言えば、ヘビーユーザーへの優遇を見直し、楽天モバイルを契約していれば、ライトユーザーでも毎日、多くのポイントをもらえるようになるというものだ。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2023年11月4日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。


 楽天銀行や楽天カードをなどを組み合わせ、毎月、かなりの金額を楽天市場で購入してポイントを上限いっぱいまで貯めていた人には「改悪」になるかもしれないが、楽天モバイルを契約している人であれば幅広く貯めやすくなったという改定と言えそうだ。

 楽天プレミアムカードでも海外のラウンジが使える「プライオリティ・パス」が使い放題だったのが、2025年以降は「年間5回まで」という制限がついてしまった。

 プライオリティ・パスを安価に所有したいがために楽天プレミアムカードを契約している人も多いだろう。そんな中での「5回しか使えないのか」と改定に一瞬、落胆したが、そもそもプライオリティ・パスは自分の場合、年間1〜2回程度しか出番がない。

 海外出張にいく機会は多いが、ほとんどがANAがメインでスターアライアンスのラウンジを使っており、たまに「スターアライアンスじゃない航空会社に乗る時にお世話になる」程度だったりするのだ。

 海外に出張で頻繁にいく人であれば、どこかのアライアンスの会員になっているだろうから、ほとんどが「年間5回」で事足りるのではないか。

 ただ一方でLCCを使って海外旅行している場合、乗り継ぎをすれば1回の旅で4回、ラウンジを使うこともある。そうしたユーザーからすれば今回の改悪によって、別のクレジットカードに乗り換えるということも検討するかもしれない。

 ただ、今回、「楽天経済圏は改悪ばかりだ」とネットで炎上しているものの、だからといって、他の経済圏に丸ごと移れるかといえば結構、微妙だ。

 これまでどっぷりと楽天経済圏に浸ってきた人こそ、そう簡単に他の経済圏に移行するのは困難なのではないか。その点においては、すでにそうしたユーザーは囲われた状態であるし、多少、改悪されても楽天を使い続けてくれる優良顧客のような気がしてならない。

 実際、今回の改定で影響を受けるのはごく一部のようで8割以上のユーザーがポイントの付与が変わらないか、増えると楽天では説明する。

 そもそも、これまでの上限設定が高めであったため、上限に達するまで使い倒しているという人はかなり限られているのではないか。

 それであれば、逆に乗り換えしやすい楽天モバイル側を中心に、他の経済圏からユーザーを引っ張ってくるという戦略もあながち間違っていないのかも知れない。

© DWANGO Co., Ltd.

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