トビラシステムズ、特殊詐欺/フィッシング詐欺の独自調査レポートを公開 宅配事業者をかたるSMS文面が約9割に

» 2023年11月29日 18時45分 公開

 トビラシステムズは11月29日、特殊詐欺/フィッシング詐欺に関する独自調査レポート(2023年10月)を公開した。

迷惑電話は海外発信が急増

 2023年10月に新たに確認された迷惑電話番号の種別/割合では、国際電話番号(≒海外からの発信)の割合が50%近くまで増加し、IP電話番号(=「050」から始まる電話番号)を大きく上回った。これは、050で始まる電話番号が割り振られる電話サービスでも、契約時の本人確認を義務化する方針が6月に政府から示された影響だと思われるという。

 特に多かった発信元は、「アメリカ合衆国」「カナダ」を含む北米地域(国番号1)、イギリス(国番号44)、スリランカ(国番号94)だった。

トビラシステムズ 迷惑電話番号の種別/割合。少し前までは050で始まる番号のIP電話からの発信が多かったが、4月から国際電話(海外からの発信)が増えている

 国際電話番号が悪用される事例は、国際電話の着信履歴を残して折り返し時に発生する高額な通話料金を狙う「国際ワン切り詐欺」、インターネット利用中に偽警告を表示して偽のサポートセンターに電話を掛けさせて、修理代やサポート代をうたって架空の料金をだまし取る「サポート詐欺」などがある。日本国内の特殊詐欺グループが、国際電話番号を簡単に取得できるサービスを使ってこのような犯行に及んでいる可能性も考えられるという。

トビラシステムズ 「サポート詐欺」のイメージ

迷惑SMSは特定の金融機関をかたるものが増加

 2023年10月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、宅配事業者をかたる手口が89.1%を占めた。実在する企業やブランドの名前をかたるフィッシング詐欺のSMSでは「イオン銀行」「三菱UFJ銀行」をかたるフィッシング詐欺のSMSが目立ち、日別割合の8割近くを占めている。

トビラシステムズ フィッシング詐欺SMSの種別割合
トビラシステムズ フィッシング詐欺SMSのブランド別割合
トビラシステムズ フィッシング詐欺SMSの文面例

 11月下旬の「ブラックフライデー」に関連したセールを皮切りに、これからクリスマスや年末年始に向けて、オンラインでの買い物の機会が増えやすいシーズンとなる。買い物後などに偶然フィッシング詐欺のSMSを受信し、購入した商品に関する通知と思い込んで、フィッシングサイトにアクセスしてしまうと、個人情報を盗み取られたり、端末が不正なソフトウェア(マルウェア)に感染したりする恐れがある。

 トビラシステムズでは、よく利用するサービスのブランド名が記載されたSMSが届いた場合も、フィッシング詐欺の可能性を見据えて、文面上のURLではなく、公式アプリやあらかじめブックマークしたサイトのマイページなどから情報を確認するなど、対策を呼び掛けている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月12日 更新
  1. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  2. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  3. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  4. 「それ、家じゃダメなの?」──スタバ長時間滞在に冷ややかな目 “スマホ操作”に“PCで仕事”も (2026年06月07日)
  5. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. コレがたったの3630円――初代PlayStationを模したケース、セブン-イレブンなどで7月6日発売 (2026年06月11日)
  8. 動画配信「ABEMA」の障害復旧 約4時間17分にわたり視聴できず SNSに悲鳴【訂正】 (2026年06月10日)
  9. 「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化 (2026年06月11日)
  10. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー