ここで気になるのが、この金額設定は改正ガイドラインに違反しないのか? という点。もちろんソフトバンクはこの点も周到に設計している。
例えばXiaomi 13T Proの場合。新トクするサポート(バリュー)で免除される後半の支払いは8万9604円。ここにオンラインショップ割を合わせると11万1588円。ここから4万4000円を引くと、6万7588円。つまり、1年後のXiaomi 13T Proの下取り価格が6万7588円を超えていれば、ガイドラインに違反しないことになる。言い換えれば、11万1588円から下取り価格を引いた金額が4万4000円を超えなければ問題ない。
ソフトバンクは、新トクするサポートのWebサイトに「買取等予想価格一覧(※PDF)」を公開。これによると、Xiaomi 13T Proの1年後の下取り価格は6万9300円。11万1588円−6万9300円=4万2288円なので、割引は4万4000円以内に収まる。ちなみに、1年前のXiaomi 12T Proの下取り価格はゲオだと5万5000円前後。それを踏まえると、少々強気の設定に思えるが、同社広報によると、予想買い取り価格は過去の同型機種の中古市場での動向を参考に算出しているという。
Pixel 8(128GB)も11万1588円が割引の総額になるが、同様にソフトバンクは1年後の予想買い取り価格を6万9300円に設定している。1年前のPixel 7(128GB)のゲオでの下取り価格が約3万6000円なので、これも強気の設定に思われるが、(ソフトバンクの考えとは異なるが)一般的な中古市場よりも高く買い取ってもらえるなら、ユーザーとしてはありがたい。
予想買い取り価格の是非はさておき(?)、ソフトバンクが新トクするサポート(バリュー)を始めた狙いは、1年後に返却する方が下取り価格が高くなるため、より高い割引が可能になるところにある。今後もソフトバンクでお得にスマートフォンを使うのなら、1年ごとに機種変更をする方がいいだろう。
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