「Xiaomi 13T Pro」をじっくりと試す 10万円前後で他社ハイエンド並みの“優等生”スマホだ(2/3 ページ)

» 2024年01月17日 06時00分 公開
[島徹,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Dimensity 9200+は他社ハイエンド級、高画質ゲームも快適だ

 台湾MediaTekは1997年設立のファブレスメーカーで、スマートフォンやデジタル機器に詳しい人だと、低価格帯のスマホやテレビなどでMediaTekのチップを搭載したモデルを見かけたことがあるだろう。

 5G時代の2020年からはDimensity 5Gチップとしてミッドレンジやハイエンドへと製品の幅を広げ、Xiaomiを含む中国の大手スマホメーカーで採用が進んだ。日本でも「Xiaomi 11T」やシャープ製「AQUOS wish3」、モトローラ製「edge 40」などが発売されている。そして今回のXiaomi 13T Proでは、待望のハイエンド向けチップ、Dimensity 9200+搭載モデルが日本にも投入されたというわけだ。

Xiaomi 13T Pro MediaTekは2022年ごろから、フラグシップ級のハイエンドに向けた9000番台のチップを投入。TSMCの4ナノメートルプロセスを用いて製造されている

 では早速ベンチマーク結果を見ていこう。総合ベンチマークの「Antutu Benchmark」では14万点台、3Dグラフィック性能を計測する「3DMARK WildLife Unlimited」で1万4000点台と、いずれもライバルのSnapdragon 8 Gen2と同等のスコアを記録した。冬場のテストという理由もあるが、テスト中の温度上昇が緩やかなのも好印象だ。

Xiaomi 13T Pro Antutu Benchmark V10.1.7
Xiaomi 13T Pro 3DMARK WildLife Unlimited

 だが、主にCPU性能を計測する「Geekbench 6」はSingle-Core 1295、Multi-Core 3560で、Snapdragon 8 Gen2搭載モデルのSingle 1800前後、Multi4900前後と比べ低めのスコアだ。とはいえ、現在のハイエンドモデルのCPU性能は十分高く、一般的なアプリを快適に動かせることに変わりはない。

Xiaomi 13T Pro Geekbench 6

 ハイエンドスマホに求められるゲームのプレイ環境だが、PCやゲーム専用機に近い高画質3Dグラフィックのゲーム、miHoYoの「原神」を高画質設定かつ60fps設定でもプレイできた。音楽リズムゲームのバンダイナムコエンターテインメント「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」も3Dグラフィックの描写はもちろん、新しいチップのスマホにありがちな、リズムゲーム中の譜面タッチに対する効果音の極端な遅延も確認できなかた。

Xiaomi 13T Pro ゲームプレイ時の支援や設定、録画機能も搭載する

 この他のゲームや一般的なアプリも試したが、特に違和感なく快適に操作できた。AndroidかつQualcomm製以外のチップを搭載したスマホで、ここまで最新ハイエンドの性能に肉薄し、高性能を求めるゲームタイトルを問題なく動かせる製品はなかなかない。

20分台で100%の急速充電、バッテリー持ちのよさも魅力

 バッテリー容量は5000mAhで、利用中のバッテリーの持ちはかなりいい部類だ。もちろん、3Dグラフィックのゲームなど高負荷なアプリを動かし続けるとそれなりに減る。だが、スリープ時の電力消費がかなり少なく、メールやSNS中心の利用だと2〜3日は利用できた。

 さらに、急速充電の120W Xiaomi ハイパーチャージに対応。ソフトバンクでいう神ジューデンだ。付属の120W充電器を接続すると、最短で1%から100%まで19分で充電できる。朝の急ぎの時間や、外出先や停電などで充電できる時間が短いときに便利だ。

Xiaomi 13T Pro Xiaomi独自仕様の「120W Xiaomi ハイパーチャージ」に対応した急速充電器が付属する

 実際にバッテリー計測アプリの「Battery Mix」を起動し、スリープ状態のまま1〜100%まで充電してみた。結果、標準設定の充電ブーストが「オフ」で約27分、充電ブーストを「オン」にすると本体が熱くなるものの約21分で充電できた。アプリが動作していない状態なら19分で充電できた可能性がある。バッテリーへの負荷を考えると、通常は標準設定の充電ブースト「オフ」で利用した方がよさそうだ。

Xiaomi 13T Pro Battery Mixの結果

 なお、USB PD対応の充電器に接続した場合は、充電器にもよるが25W前後での充電になる。スリープ状態での充電時間は1〜100%まで約45分と、一般的なスマホより高速だ。

5GかつnanoSIM+eSIMのデュアルSIMに対応

 5Gなどのモバイルデータ通信周りだが、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応。周波数帯はソフトバンクの他、動作を保証するわけではないがNTTドコモ、KDDI、楽天モバイルの利用に必要なものはほぼ対応している。気になるのは、ドコモのn79に非対応という点ぐらいだ。

Xiaomi 13T Pro 高速な5G Sub-6エリアでは、実測1Gbps近い速度で通信できた

 UIはAndroidベースのMIUIとなっている。アプリがホーム画面の右側の画面に追加され、右上から下のスワイプでクイック設定、左上から下のスワイプで通知を確認するなど、操作方法はどちらかというとiPhoneに近い。

Xiaomi 13T Pro 独自UIを採用。クイック設定画面もAndroidっぽさが薄い

 なお、Xiaomiはグローバル向けに、2024年の第1四半期からMIUIの後継として「Xiaomi HyperOS」を提供すると発表している。これにより、動作の効率化やUIのリニューアルや、機器連携が強化される。ただし、日本向けモデルへの提供は今のところアナウンスされていない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  7. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  10. KDDI、子会社モビコムのモンゴルでの火災について事実関係を公表 「法令違反行為を行っていない」 (2026年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー