米調査会社IDCは1月15日(現地時間)、2023年通年の世界スマートフォン市場の調査結果を発表した。米Appleが韓国Samsung Electronicsを抜き、首位を獲得した。シェアは過去最高の20.1%。
Samsungは2010年から13年間守ってきた首位から陥落した。出荷台数を前年同期から13.6%減らし、シェアは19.4%だった。
市場全体では、出荷台数は前年比3.2%減少の11億7000万台と、ここ10年間で最低だったが、2023年下期には回復傾向が顕著になっていたという。
IDCはApple躍進の要因として、積極的な下取りプログラムや無金利ローンによってハイエンド端末の需要を増加させたこととしている。
メーカー別では、Apple、Samsungに続く3位以下は中国Xiaomi、中国OPPO、中国Transsisionだった。
IDCは「Appleの躍進はSamsungの陥落に一役買ったが、Android陣営内部の多様化も進んでいる。中国ではHuaweiが急速に勢力を回復しており、OnePlus、Honor、Googleなども魅力的なハイエンド端末を投入している。さらに、折りたたみ端末やAI機能搭載モデルも話題を集めており、スマートフォン市場は興味深い時期を迎えようとしている」と語った。
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