USB PD対応のUSB Type-C充電器のうち、安価で小型なものが欲しいなら、アンカーの「Anker Nano Charger(20W)」など、各社が販売する小型のUSB PDかつ最大20W前後対応のものを選ぼう。Apple純正の「20W USB Type-C電源アダプタ」もあるが、現在では高額かつ大型な製品となる。
外出時に場所を問わず素早く充電したいなら、コンセントに接続する充電器とモバイルバッテリーを一体化した製品もある。アンカーの「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」などが便利だ。
自宅や旅行、出張先などで、iPadやモバイルノートPCもまとめて充電したいなら、USB PD対応かつ最大45W以上のマルチポートタイプが便利だ。エレコムの「USB Power Delivery 65W キューブAC充電器(C×2+A×1) EC-AC4465WH」は、小型ながらもUSB PD対応のUSB Type-C端子2つとUSB Type-Aを1つ搭載。合計最大65Wの電力を供給でき、複数台の機器を素早く充電できる。
「USB Type-C-USB Type-Cケーブル」の選び方だが、基本的にはどのケーブルでもUSB PD最大60W(20V/3A)の電力を供給できる。100W以上対応のものもあるが、これは現状だと一部のハイエンドノートPC向けだ。USBのデータ転送規格は、充電用ならあえてUSB2.0のものを選ぼう。USB3.2以上はPCとの接続向けで、ケーブルが重たく1m前後の短いものが中心になり使いづらい。
リビングや寝室での充電なら、2mかつUSB2.0の「USB Type-C-USB Type-Cケーブル」が便利だ。特に、最近各社が投入している通称「シリコンケーブル」は実際に軽量でやわらかく、絡みにくいなど使い勝手がいい。はやりすぎて周辺機器メーカーのほとんどが販売しているほどだ。あとは価格やデザイン、色で選ぶといいだろう。
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、PCや周辺機器との接続時に最大でUSB3.2 Gen2(10Gbps)データ転送を利用できる。PCでの作業が多い人や、ガジェットとしてさまざまな機器をつなぎたいなら、高速データ転送に対応したケーブルが欲しいところだろう。
この場合は、最初から上位規格の「USB4」や「Thunderbolt 4」ケーブルの購入を考えよう。データ転送速度が40Gbpsで、もちろんUSB3.2 Gen2の10Gbpsデータ転送にも利用できる。これらのケーブルは端子に分かりやすいロゴがついているので、購入後に見分けやすいのも魅力だ。Thunderbolt 4なら高額だが2mのケーブルも存在する。これらは、量販店のPCコーナーにて、エレコムやAnker、Belkin、YOUZIPPERなどの製品を購入可能だ。
【訂正:2024年1月31日12時05分 初出時、「USB3.2 Gen2の20Gbpsデータ転送」としていましたが、正しくは「USB3.2 Gen2の10Gbpsデータ転送」です。おわびして訂正いたします。】
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