iPhone 15を最速充電する方法は? USB Type-C+MagSafe充電を徹底テスト(1/3 ページ)

» 2024年01月29日 18時00分 公開
[島徹ITmedia]
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 これから新生活に向け、「iPhone 15」シリーズに買い替える人も多いだろう。そこで注意すべきなのが、充電端子がUSB Type-C端子に変わったことだ。これにあわせて充電周りの仕様も変わっており、適切なUSB Type-C端子の充電器やケーブルを用意しないと充電速度が遅くなる場合がある。また、MagSafeのワイヤレス充電が高速な製品に興味を持っている人もいるだろう。

iPhone 15 充電ケーブル、充電器 iPhone 15シリーズでは、充電端子がUSB Type-C(USB Type-C)に変わった。iPadやMac、Androidや各種周辺機器と同じになり便利になったが、適した充電器やケーブルが必要になる

 そこでこの記事では、iPhone 15シリーズのUSB Type-C端子と、MagSafe充電について実際に充電速度のテストを実施。その結果をもとに、買い換えるべき最速かつ便利なUSB Type-C対応充電器やケーブルを紹介していく。

iPhone 15 ProのUSB Type-C充電を計測! 速度に大幅な差が出た

 iPhone 15シリーズはUSB Type-C端子から充電するが、利用できるケーブルや充電器にはいくつかのパターンがある。早速だが、さまざまな組み合わせで充電速度を計測したので結果を見ていこう。

iPhone 15 充電ケーブル、充電器 青軸が50%充電するまでの時間、オレンジ軸が80%充電するまでの時間、灰色軸が100%充電するまでの時間だ。計測用の充電器は「Anker 735 Charger」を用いた

 結果は、「USB PD対応のUSB Type-C充電器」と「USB Type-C -USB Type-Cケーブル」の組み合わせが最速だった。USB2.0でもUSB4のケーブルでも充電速度は変わらない。具体的には、iPhone 15シリーズの場合だと最大20W前後の電力での充電に対応し、50%の充電が28分で済む。

iPhone 15 充電ケーブル、充電器 「USB PD対応のUSB Type-C充電器」と「USB Type-C -USB Type-Cケーブル」で充電した場合は、最大20W前後の電力供給で高速に充電できる

 対応する充電器とケーブルの用意だが、既にiPhone 12シリーズから標準で付属している「USB Type-C-Lightningケーブル」を、「USB PD対応のUSB Type-C充電器」で利用している人なら、ケーブルだけをiPhone 15シリーズ付属のものも含む「USB Type-C -USB Type-Cケーブル」を変えるだけでいい。

iPhone 15シリーズは、USB Type-A充電器を使うと充電が極端に遅くなる

 一方で、古くから使われている長方形の端子「USB Type-A充電器」と、市販の「USB Type-C -USB Type-Aケーブル」を利用した充電は、50%充電に68分かかるなど非常に遅い。USB PDの高速充電と比べて2倍以上の時間がかかる。これは、iPhone 14シリーズまで「USB Type-A充電器」と「Lightningケーブル」の組み合わせよりも遅い。

iPhone 15 充電ケーブル、充電器 以前から使っている「USB Type-A充電器」と「USB Type-C -USB Type-Aケーブル」の組み合わせだと、電力供給が最大7.5W前後となり充電がなかなか進まない

 理由は、USB Type-A充電器からの供給できる電力が、標準規格に準拠したことで最大7.5W前後と少なくなっているからだ。iPhone 14シリーズ以前だとApple独自の充電規格により、多くのUSB Type-Aの充電器はLightningケーブルを接続したときに最大12W前後を供給していた。だが、iPhone 15シリーズではこれができなくなったのだ。

 これにより、街中のUSB Type-A端子を採用した充電スポットとの付き合い方も変わってくる。例えば、「店舗や交通機関のUSB Type-A充電ポートで、1時間で50%も充電できない」「レンタルのモバイルバッテリーはUSB PD非対応のUSB Type-Cが多く充電が遅い」といった具合だ。

iPhone 15 充電ケーブル、充電器 iPhone 15シリーズでは、店舗などに設置されたUSB Type-Aの充電ポートを使っても充電がなかなか進まない。コンセントに自前のUSB PD対応のUSB Type-C充電器を取り付けた方が速く充電できる

 このため、外出時に素早くiPhone 15シリーズを充電するには、USB PD対応のUSB Type-C端子を搭載した充電器をコンセントにつなぐか、同様のモバイルバッテリーを持ち歩くのが無難だ。すると、外出時に持ち軽く充電器やモバイルバッテリーの見直しも必要になる。

 こういった点を踏まえて、買い換えるべきUSB PD対応のUSB Type-C充電器やケーブルについて見ていこう。

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2024年12月14日 更新
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