ZTEの最上位スマホ「nubia Z60 Ultra」を試す Snapdragon 8 Gen 3搭載で9万円台〜の実力は?(1/3 ページ)

» 2024年02月19日 10時00分 公開
[佐藤颯ITmedia]

 躍進を続けるXiaomiやOPPO、制裁を受けてもなお高い評価を得続けるHuaweiなど、中国メーカーのカメラ性能特化のスマートフォンの進化は目覚ましいものがある。

 そんな中、コストパフォーマンスを重視し、魅力的な端末を安価に提供するメーカーがZTEだ。近年はnubiaブランドを前面に押し出しており、日本でもゲーミングスマートフォンの「REDMAGIC」を展開している。

 今回は通常のスマートフォンの最上位モデル「nubia Z60 Ultra」を手にする機会を得たので、レビューしたい。なお、本機種は技適を取得していないため、総務省の特例制度を利用している。特例制度では、技適のない海外の端末に対し、所定の届け出を行うとWi-FiやBluetoothの通信が可能になる。

アンダーディスプレイカメラと35mm画角のメインカメラが特徴

 nubia Z60 Ultraはカメラ性能重視のスマートフォンだ。主なスペックを見ていこう。

  • プロセッサ……Snapdragon 8 Gen 3
  • メモリ……8GB/12GB/16GB
  • ストレージ……256GB/512GB
  • ディスプレイ……6.8型 フルHD+
  • アウトカメラ……標準:5000万画素 F1.59
    超広角:5000万画素 F1.8
    望遠:6400万画素 F3.3
  • インカメラ……1600万画素 UDC
  • バッテリー……6000mAh、80W充電
nubia Z60 Ultra 画面は近年ハイエンド機同様のAMOLEDパネルを採用する

 画面サイズは6.8型と大型の部類といえる。AMOLEDパネルを搭載しており、画面解像度はフルHD+だ。120Hzのリフレッシュレート、2160HzのPWM調光に対応しており、ちらつきを抑えて目に優しいディスプレイとしている。

 インカメラはUDC(アンダーディスプレイカメラ)としており、ノッチやパンチホールといった「邪魔物」のない仕上がりだ。最新世代のUDCを採用したことで、カメラ周辺も400dpiクラスの画面解像度を備えており、ぱっと見その存在を視認するのが難しい。

nubia Z60 Ultra フルフラットのディスプレイと本体形状もあって角張ったボディーが印象的だ。本体スピーカーはステレオ構成となっており、高音質での再生が可能だ

 本体はカメラを意識したデザインで、望遠カメラは潜望鏡方式のユニット部が浮き出ている。今回のブラックは金属製のフレームを採用しており高級感を得られる。

nubia Z60 Ultra 本体はすりガラスを採用し、高級感のある質感だ

 プロセッサはQualcommの最新モデル「Snapdragon 8 Gen 3」を採用。同社のAndroid端末向けプロセッサとしては最上位のもので、高い性能を発揮する。もちろん、基本性能だけにとどまらず、ISP性能やAI性能が向上したことで、カメラ性能の向上にも大きく寄与している。

 搭載メモリは8GB、12GBまたは16GBと必要に応じて選べる。冷却性能も向上しており、最新プロセッサとの組み合わせもあって、長時間のゲームも問題なく遊ぶことができた。

 ストレージもUFS4.0規格の高速なものが採用されている。これは省電力ながら高速の伝送が可能になっており、仮想メモリなどを利用してもパフォーマンスの低下を抑えられているという。

 nubia Z60 Ultraを使ってみると、最新ハイエンド機のためブラウジング、SNSや動画視聴といった基本的な動作にストレスは感じない。例えばゲームでも「原神」のような高負荷なコンテンツを1時間ほど続けてプレイしても極端に「熱い」と感じることは少なかった。

nubia Z60 Ultra 原神も快適に遊べるだけの高い性能を備える

 独自の機能として本体側面にスライドキーを備える。初期設定ではカメラをストリートショットモードで起動できるが、設定からマナーモードなどに変更することができる。「iPhone 15 Pro」のアクションボタンほどの自由度はないが、ある程度カスタマイズは可能だ。この他にIP68の防水・防塵(じん)性能も備えており、昨今の中国メーカーのハイエンドスマホらしいトレンドもしっかり押さえている。

nubia Z60 Ultra スライドスイッチを本体側面に備える

 バッテリー持ちについては、6000mAhのバッテリーを採用することで、他社製品よりも電池持ちはよかった。これに加えて、最大80Wの高速充電にも対応しているが、ワイヤレス充電には非対応だ。中国ではXiaomiやOPPOなどが充電速度をアピールする製品を展開しているため、「充電速度の競争」が起こっている。もちろん、急速充電に対応した充電器も付属する。

 OSについては独自UIの「MyOS 14」を採用する。HuaweiやXiaomiが近年アピールする「複数デバイスとのコネクティビティ」を重視するものではなく、端末側の利用ログから各種最適化を行ってユーザー体験を向上させる思想が感じられる。

nubia Z60 Ultra
nubia Z60 Ultra 搭載するOSは「MyOS 14」を採用。Android OSであることに変わりはないが、vivoのUXに近い印象だ。ユーザー体験を向上させる方向へ進化している
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