モトローラが、MWC Barcelona 2024に合わせ、バルセロナでビジネスおよび製品に関する説明会を開催した。説明会では、グローバルの戦略&マーケティング責任者のFrancois LaFlamme(フランソワ・ラフラム)氏、カスタマー・エクスペリエンス部門責任者のRuben Castano(ルーベン・カスタノ)氏などが、事業戦略と今後投入される端末について語った。なお、説明会は後述するデモ以外の撮影は禁止されていたため、分かりにくい部分があるのはご容赦いただきたい。
モトローラは安価なエントリーモデルから、フォルダブルの「razr 40 ultra」といったハイエンド機まで、全世界で幅広いスマホを開発・販売しているグローバル企業。ここ数年は成長軌道に乗っており、直近の四半期決算は「記録的な四半期」(ラフラム氏)となったという。スマートフォンの販売台数は前年比で32%増となり、欧州やアジアでも成長している。今後に対しても野心的で、2年間で事業規模を倍増させる計画だ。
好調な業績に一役買っているのはrazrシリーズ。ユーザーに非常に好評で、特に米国ではiPhoneからrazrに移行する人も多かったという。
【訂正:2024年2月26日16時15分 一部、非公開情報が含まれていたので、該当箇所を削除いたしました。】
新たに強化ガラスで有名なコーニングともパートナーシップを結ぶことを発表した。これまでもコーニングのGorilla Glassを採用するモトローラ端末はあったが、2024年からは「最もエントリーレベルのデバイスから最もプレミアムなデバイスに至るまで、全ポートフォリオにコーニングのGorilla Glassを採用する」(カスタノ氏)という。
説明会ではコーニング社の担当者が、他社製品と比較しながらGorilla Glassの落下シミュレーションテストを行っていた。膝上程度の高さから落とした場合、腰の位置から落とした場合、セルフィースティックを使って2メートル以上の高さから落とした場合を想定して、180番のサンドペーパーを張った土台にガラスパネルをたたき付ける実験
デモ会場では、折り曲げて机に置いたり手首に巻いたりできる「adaptive display」を使ったスマホのコンセプトモデルを紹介した。
razrのようなヒンジはなく、背面も一般的なスマホ同様、1枚パネルになっているが、柔らかい素材なので曲げることができる。
あらかじめ手首にベルクロテープのようなバンドを巻き、曲げたスマホをバンドに付けて、太めのブレスレットや、ちょっと大きめな腕時計として使う用途も紹介された。
これはあくまでコンセプトモデル。2023年のMWCでは巻き取り型ディスプレイを搭載したコンセプトモデル「ローラブルスマホ」が紹介されたが、それと同様の扱いとなる。実現するとしてもかなり先のことになりそうだが、興味深い取り組みだ。
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