今日から始めるモバイル決済

「ahamo ポイ活」はドコモにとって“1粒で3度おいしい”プラン 金融+料金プランの競争が激化石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)

» 2024年03月23日 10時00分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

eximoポイ活は金融サービス連動型? 傘下企業のサービス連携も示唆

 ahamo ポイ活は、ポイ活プランの第1弾という位置付けで、まずはdポイントを軸にしながらd払いとの連携を図った料金プランだ。ドコモはマネックス証券やオリックス・クレジットなどを傘下に収め、金融事業を強化しようとしている一方で、マネックス証券とは1月に業務提携を開始したばかり。オリックス・クレジットに至っては、株式譲渡も終わっていない。auマネ活プランのような仕組みは、導入が難しかったはずだ。

 これに対し、d払いやdポイントはいずれもドコモ自身で展開しているサービス。ポイ活プランは「ahamoで先行してご提供したい思いがあった」(ドコモ 営業本部 営業戦略 部長 山本明宏氏)というが、短期間での導入を目指す上で、活用がしやすかったといえそうだ。dポイントクラブの会員数は間もなく1億に達する見込み。d払いの利用可能な場所も523万に達しており、手始めに料金プランと連携させるには最適なサービスといえる。

ahamo ポイ活 d払いやdポイントは、ドコモ自身の決済・ポイントサービスとして展開している。経済圏の規模も大きく、料金プランと連携するにはうってつけのサービスといえそうだ

 一方で、ドコモのスマートライフカンパニー コンシューママーケティング部 部長の伊藤邦弘氏が「今回の発表中では、“取りあえず”d払いということでお話をしている」と語っていたように、金融サービス連携も視野に入れていることがうかがえる。

 冒頭で述べたように、eximo ポイ活に関しては開始時期も夏から秋にかけてと幅を持たせてあり、「スペックは全く決まっていない」(山本氏)。伊藤氏が、金融サービス連携について「一定のニーズがあるだろうと考えている」と語っていたように、eximoポイ活では、マネックス証券やオリックス・クレジットのサービスなどをより多面的に連動させる可能性もある。

eximo ポイ活 eximoポイ活は、時期および内容が確定していない。ahamo ポイ活のようなシンプルな仕組みではなく、金融サービスを連動させる可能性もある

 ahamoはオンライン専用プランのため、ドコモショップでサービスの説明などができない。金融連携まで含め、それをオンラインだけで完結させようとするとかなり複雑になってしまう恐れがある。逆にいえば、シンプルにd払い、dポイント連携させるオプションとは非常に相性がいい提供形態といえる。

オリックス・クレジット ドコモは、オリックス・クレジットを傘下に収める。既にマネックス証券もグループ入りしており、こうした会社のサービスと連動した料金プランが期待できる

 対するeximoは、ドコモショップなどのリアルな接点が前提になっており、ユーザー層の幅も広い。金融サービスと連携させるには、うってつけの料金プランといえる。後発の立ち位置を生かし、ペイトク型とauマネ活プラン型の2つを取り入れようとしている狙いが透けて見える。KDDIやソフトバンクに続き、ドコモも金融・決済連動の料金プランを導入することで、この分野での競争がさらに激化しそうだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月04日 更新
  1. エディオンら、携帯契約時に義務違反 総務省が発表 NTTドコモにも行政指導 (2026年07月03日)
  2. 「モバイルSuica」復旧後も続く混乱…「物理カード最強説」再浮上 今さら聞けない自衛策を解説 (2026年07月02日)
  3. 「ドコモSMTBネット銀行」始動まであと1カ月 下準備は着々と (2026年07月03日)
  4. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  5. 転売屋によるスマホ回線の「短期解約」「ホッピング」 総務省の検討する対策は十分なのか? 店員からの意見 (2026年07月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【7月3日最新版】 「超トク還元祭」で高額ポイントゲット (2026年07月03日)
  7. au PAYとPontaのキャンペーンまとめ【7月2日最新版】 Pontaポイントをお得にゲット (2026年07月02日)
  8. 「メイドインジャパンでは飯が食えない」現実に挑む CIOが“国産充電器プロジェクト”始動、2026年秋に第1弾発売へ (2026年07月01日)
  9. シャープが衛星通信サービスに参入、「2027年の5G NTN標準化でビッグバンが起こる」 AQUOSの小型化技術を生かして端末開発も (2026年07月02日)
  10. UQ mobile「コミコミプランバリュー」にクレカ割を導入したワケ 背景にahamoとY!mobileの“板挟み”も (2026年07月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー