Back Marketの「リファービッシュ製品」が中古と違うワケ 売れ筋はiPhone 13、バッテリー“100%保証”の計画も(1/3 ページ)

» 2024年04月17日 12時08分 公開
[田中聡ITmedia]

 スマートフォンを中心としたリファービッシュ製品を取り扱うBack Marketが4月16日、メディア向け説明会を実施。同社が掲げるビジョンや日本における戦略を説明した。日本では成長率が世界で最も高く、一般的な中古市場とは異なる属性のユーザーが利用しているという。

Back Market 説明会に登壇したBack Marketの幹部。左からティボー・ユグ・ド・ラローズCEO、マーティン・ウグリCCO、山口亮取締役日本代表、イノベーション・ラボを率いるケウィン・シャロン氏

中古より品質が高く、新品よりも安いのがリファービッシュ製品

 Back Marketは、リファービッシュ製品を販売するためのプラットフォームを提供している企業。2014年にフランスで設立し、当初は欧州と米国で展開。2021年に日本で事業を開始し、現在は18カ国で事業を行っている。

Back Market Back Marketは現在18カ国でリファービッシュ事業を展開している

 リファービッシュは日本でいうと「整備済製品」。中古品として回収した製品を検査、クリーニングし、必要に応じて修理した製品。全ての機能が正常に動作することを確認している。中古品との違いは、製品の品質を担保しているところにある。Back Market Japanの山口亮取締役は、「基本的には、中古品よりも品質が高く、新品よりも安い、いいとこどりをした製品」だと説明する。

Back Market リファービッシュ製品は中古品よりも品質がよく、新品よりも安いことを特徴としている
Back Market Back Market Japanの山口亮取締役

 Back Marketが掲げるミッションは、買い取りや修理を通じて電子機器の寿命を延ばすこと。創業者であるティボー・ユグ・ドゥ・ラローズCEOは、「リファービッシュ製品を第1の選択肢にしたい」と意気込む。

Back Market Back Marketが掲げる3つのミッション
Back Market ティボー・ユグ・ド・ラローズCEO

 加えて、同社はリファービッシュ製品を提供することで、環境への負荷を低減することも目指している。電子機器を製造することで多量の二酸化炭素が排出されるが、リファービッシュ製品が浸透すれば、二酸化炭素の排出量を減らせる。ラローズ氏は「iPhoneの新品を生産して納品するまで、84.4kgの二酸化炭素が排出されるが、同じ機種のiPhoneでリファービッシュ製品を提供すると、二酸化炭素の排出量は7kgで済む」と例を出す。「新品ではなくリファービッシュ品を選択する度に、90%の二酸化炭素排出量を削減できる」(同氏)

Back Market リファービッシュ製品は新品より二酸化炭素の排出量が9割少ないとする例

 リファービッシュ製品はBack Marketが直接販売しているわけではなく、販売業者が中古製品を売るための場所を、同社が提供している。Back Marketは「販売業者」と「ユーザー」を仲介する役割を担っていると考えると分かりやすいだろう。マーティン・ウグリCCO(Chief Commercial Officer)は、「Back Marketの役割は需要と供給をマッチさせ、業界基準を作っていくこと」だと話す。この基準があることで、例えば中古端末が盗品であっても判別できるという。「Back Marketの中核には品質がある。品質があって初めて、供給と需要をマッチさせることができる」(ウグリ氏)

Back Market マーティン・ウグリCCO

 Back Marketのビジネスモデルは「手数料」に基づいている。製品に販売に対して約10%の手数料を、プラットフォームの使用料として製品価格から1%未満の手数料を販売業者から徴収している。また、同社はカスタマーサポートや保証サービス、物流や決済サービスも提供しており、こられの手数料も同社の売り上げにつながっている。

Back Market 厳選した販売業者と提携し、値付けのノウハウ提供やカスタマーサポート、リファービッシュ製品の検証方法を共有するイノベーション・ラボなどを展開している

 販売業者はBack Marketの厳格な審査を通過する必要があり、販売する際も、Back Marketが設けた28のチェックポイントを検証する必要がある。チェックポイントはボタン、カメラ、各種センサー、Wi-FiやBluetooth、マイク、スピーカー、タッチパネル、バッテリーなど多岐にわたる。日本では40〜50社の販売業者がBack Marketに登録しているという。

Back Market リファービッシュ製品の検証デモ。こちらはタッチパネルが問題なく動作するかを確認している
Back Market バッテリーの状態も確認。ユーザー側からは見えない情報として、充電された回数も分かる
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月23日 更新
  1. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダーを実際に試してみた 画質やWi-Fiスマホ連携の使い勝手を検証 (2024年05月21日)
  2. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  3. メルカリでiPhoneが高値で取引されているワケ 出品のハードルを下げる取り組み始動 (2023年09月14日)
  4. 日本のApple Watchで「心房細動履歴」を利用可能に 不整脈の改善につながる情報を提供 (2024年05月22日)
  5. ダイソーで買える550円のスマホ向けカメラグリップを試してみた “あのライカ監修スマホ”が気になってしょうがない人に向いてる? (2024年05月20日)
  6. Apple Watchを外出時にほぼ持ち出さなくなった理由 (2024年05月19日)
  7. 「即決禁止」の独自ルールも あなたの知らない「メルカリの世界」(前編) (2018年05月01日)
  8. XREALとRokidの“いいとこ取り” 新スマートグラス「VITURE Pro」は調光や視度調整に対応 GACKTコラボモデルも登場 (2024年05月21日)
  9. IIJmioとmineoが“スマホ乗っ取り”で注意喚起 副業などを口実にだまされ、eSIMを他人に渡してしまう事案 (2024年05月22日)
  10. ミッドレンジ「Xperia 10 VI」の進化ポイントを解説 デザイン刷新でも21:9ディスプレイ続投の理由は? (2024年05月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年