並ばずに、しかもスタッフを介さずに着席まで完了するというのは、くら寿司 公式アプリを利用する最大のメリットになるだろう。15日先までの予約機能があるので、例えば出張が決まっている場合などに出先近くの店舗を予約しておいて時間を最大限に有効活用できるだろう。
それぞれのスマホで注文できるのも良いと感じた。タッチパネルで注文する場合、1人が「あれにしようかな、これにしようかな」と探している間、他の人が操作できず、空腹状態との相乗効果で一触即発の事態になりかねない。また、注文するごとにタッチパネルに触れずに済むので、衛生的にも好ましい(スマホが清潔であることを前提とする)。
くら寿司には「ビッくらポン!」というシステムがある。これは、食後の皿を回収ボックスに5枚投入するごとに引けるガチャガチャのことだ。通常は5枚ごとなのだが、「スマホでビッくらポン!対象商品」550円ごとの注文で、“さらに”1回ビッくらポン!を引くことができる。
例えば、10皿を回収ボックスに投入すれば、通常はビッくらポン!を2回引ける(実際には自動的にスタートする)が、その注文にスマホでビッくらポン!対象商品が550円以上含まれていれば、もう1回分追加され、10皿で3回引けるのだ。
当たりの確率が低いビッくらポン!で、引ける回数が増えるのは地味にうれしい。
検索機能も便利だと感じた。ネタの名前の一部を入力して検索できるため、膨大なメニューの中から探さなくて良い。これも時短につながるだろう。
では、デメリットまたは使い勝手で困ったことには何があるだろうか。
会計処理を座席でできないのは不完全なのではないかと感じた。今や、座席で注文から決済まで行えるアプリがいくつもある中で、レジまで行かないといけない。くら寿司ではセルフレジを導入しているので、ここでもスタッフの手を煩わせることはないのだが、もしここで人が並んでいたら、時間を無駄にしてしまうことになる。QRコード(バーコード)決済アプリをインストールしているユーザーが多いので、ぜひここは決済まで座席でできるようにしてもらいたいところだ。
もう1つは会話が減ることだ。同じタッチパネルを操作しないため「次はわたしの番」とか「えぇ、それ食べるの?」などという会話が生まれづらい。もっともこれは、同席している人たちの普段の人間関係によるところも大きいのだが。
当初、「なぜ前払い制ではないのにアプリが必要になるのか。タッチパネル操作だけで十分じゃないか」と考えていたくら寿司 公式アプリやスマホブラウザ上での注文。座席予約から、注文、ビッくらポン!のスマホ特典まであり、エンターテインメント的にも楽しい食事をできた。
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