英Nothing Technologyのカール・ペイCEOは6月5日(現地時間)、次期スマートフォン「Phone (3)」に搭載するAI機能について語る動画をポストした。「まだインスピレーションの段階」として新しいホーム画面や米OpenAIのChatGPTアプリのようなAIコンパニオンを紹介した。
ペイ氏は、スマートフォンのUIは10年以上進化しておらず、次世代には高度にパーソナライズされ、動的なデバイス横断のUIが必要で、さらに人間的なつながりを感じさせるものである必要があると語った。「私が最近考えているのは、どうしたら任天堂のようになれるか」だという。同氏は、任天堂はPlayStationやXboxとの競争に参加するのではなく、最も人間的で楽しい体験を作ろうとしていると評価した。
その考察の下、過去2カ月取り組んできたAI体験の設計の一部を動画で披露した。
まず、ホーム画面は従来のような、ただのアプリやサービスのランチャーではなく、「コンテキストに配慮した情報のハブ」にしたいという。動画のデモでは、ユーザーが翌日搭乗予定の飛行機の関連情報とそのチェックインに必要なQRコードを表示している。
AIコンパニオンは、各ユーザー向けにパーソナライズされるという。デモ動画のAIコンパニオンは、オリバーと名付けられ、ユーザーと音声で会話した。
このAIコンパニオンは「柔軟でマルチモーダル」だと画面にある。具体的なモーダルは示されていないが、音声だけでなく、端末のカメラからの画像などもプロンプトにできるのかもしれない。
Nothingは5月には、全オーディオ製品にChatGPTを統合したと発表した。これにより、Nothingの一連のイヤフォンをNothingのスマートフォンとペアリングすると、ChatGPTと直接対話できるようになった。
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