「Xiaomi 14 Ultra」のクアッドカメラはどこがスゴい? 細かすぎるこだわりで「最強のコンパクトデジカメ」に荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

» 2024年07月09日 17時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

凝ったポートレートモードがスゴい

 次にすごいのがポートレートモード。これがめちゃ凝っているのだ。

 ポートレートモードにすると、選べるレンズがいきなり23mm/35mm/50mm/75mmの4択になる。

 広角レンズの23mmと3.2x望遠レンズの75mmは分かるが、その間が35mmと50mmなのだ。これ、(ライカに限らず)カメラのポピュラーな焦点距離なのである。それを摸してきたのだ。

 そしてイメージプロファイルが「Leicaポートレート」と「マスターポートレート」の2つになった。

Xiaomi 14 Ultra 初回時に出る解説。「上品で繊細」vs「自然でリアル」。この一言で決めろというのはちょっと酷だ
Xiaomi 14 Ultra ポートレートモード。ズーム倍率の代わりにレンズの焦点距離が書かれている

 例によって、撮り比べたものを並べてみた。肌の階調をみると、Leicaポートレートの方が、Leicaオーセンティックに近い感じだ。

Xiaomi 14 Ultra LeicaポートレートはLeicaオーセンティックに近い。より階調が滑らかでコントラストが柔らかいのはマスターポートレートかな

 続いて、75mmのポートレートでビューティー機能をかけたもの。肌がより滑らかになっている。

Xiaomi 14 Ultra マスターポートレートで。ビューティーレベルは50。肌の階調が滑らかになった。こっちの方が一般的に喜ばれるかと思う

 人以外も撮ってみようということで招きネコ群でLeicaポートレート。手前から2番目の猫にフォーカスを合わせて50mmで撮ってみた。コントラストがいい感じに出ててスマホカメラで撮ったとは思えない味がある。これはすごい。

Xiaomi 14 Ultra 招きネコ群を50mmのポートレートモードで。遠くに行くに従ってほわっとボケていく感じや光の当たり具合が素晴らしい。これはよい

 さらに「マスターレンズシステム」と称して、テーマ別にボケ具合をコントロールしたセットも用意されている。35mmは「ドキュメンタリー」、50mmは「渦巻きボケ」、75mmは「ポートレート」、90mmは「ソフトフォーカス」という4パターンだ。渦巻ボケは聞き慣れないけど「Swirly bokeh」で、日本では一般的に「ぐるぐるボケ」と呼ばれている。

Xiaomi 14 Ultra マスターレンズシステムを使うとテーマ別のセッティングで撮ってくれる
Xiaomi 14 Ultra 50mm渦巻きボケ……それほどボケがぐるぐるしてないけど、大きなボケを楽しめる50mm。ライカには50mm ノクチルクスというF0.95のレンズがあるので、F0.95の大きなボケをシミュレートしている
Xiaomi 14 Ultra 35mmドキュメンタリーで撮影。いわれてみるとそれっぽいような

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