クアッド構成のメインカメラの中心となるのが、23mmの広角カメラだ。これは他よりワンランク上、最新の1型センサーを搭載している。
その上、このカメラだけ6枚羽根の「可変絞り機構」を搭載しているのだ。
絞り値はF1.63から4.0まで。カメラ部だけ分厚いとはいえ、スマホのボディーに絞り機構を入れたのはすごい。
プロモードの他、写真モードでもメニューを出して「絞り」をタップすると切り替えられる(デフォルトはオート)。
それがあると何が変わるのか。
取りあえず、F1.63(絞り開放)とF4(一番絞った状態)で撮り比べて見たのでどうぞ。
撮影情報も一緒に書いてあるので分かりやすいのだけど、違うのはシャッタースピード(絞り値を上げるとその分シャッタースピードが遅くなる)とボケ具合。F1.63の方がボケが大きい。背景の手すりが分かりやすいかと思う。
一方、F4.0の方が広い範囲にピントがあって前後がボケづらくなるので、記録写真やちょっと深めのピントが欲しい時にいい。
もう1つ、Xiaomiが強調していたのは強い光源があるときの写り。絞り開放だと「ほわん」とするけど、絞ると光源からきれいな光条がでる。ここではF4まで絞ったけど、光条はF2.0から出始めるし、F2.8で十分。
夜だとシャッタースピードが遅くなって手ブレしやすくなるが、そこは手ブレ補正にがんばってもらうべし。感度が上がってもノイズはうまく抑えられるので、点光源がいっぱいある都会の夜景を撮るときは、F2.8くらいにセットするのがおすすめだ。
なお、普段は絞りオートで問題ない。デフォルトではF2.0になっている(F1.63より2.0の方がちょっとシャキッと写る)。
スマホが搭載している望遠カメラはカメラを入れるスペースの関係上、どうしてもセンサーが小さくなりがちで、画質的にもメインカメラに一歩劣りがちだった。
でも、Xiaomi 14 Ultraの望遠カメラはちと違う。どっちも高画質で、暗所でも気にせず使えるのだ。
しかも、どっちのレンズも寄れる。
撮影最短距離が短く、75mmの方は10cmまで、120mmの方は30cmまで近づいて撮れるのだ。
スーパーマクロをオンにすると自動的に75mmに切り替わって一番寄れる撮影が可能だ。
2つの望遠カメラは高画質のみならず、マクロにも強かったのだ。
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