と、Xiaomi 14 Ultraならではの、そしてLeicaっぽい撮影機能を中心に見てきたのだけど、予想以上に「カメラ」でした。
AFは速いしシャッタータイムラグも短いし、カメラによる画質差も大きくないので望遠も超広角もサッと撮れる。
暗所での画質も高くて、ノイズも気にならない。
プロモードにするとシャッタースピードは1/8000秒まで上げられる。
総じて、何を撮ってもホワイトバランスのズレはほとんどなく、すごくクオリティーが高い。カメラユニット自体の性能もさることながら、画像処理の上手さを感じる写りだ。ノイズは抑えながらディテールは残しつつ、色や階調は派手にしすぎず不自然さをなるべくださず……的な上手さだ。
ただ、機能が多すぎて戸惑うこともあって、その辺は分かりやすいヘルプとUIがほしいなとは思う。
例えば画作りだけでも「Leicaオーセンティック」と「Leicaバイブラント」があり、それぞれフィルターが(オリジナルを含めて)15種類。合計30通りなのだ。
動画機能にも「映画」「ビデオ」の2種類があり、スローモーションやタイムラプスもある。
「映画」モード時は背景をボカしたり、自動的にズームしたり被写体を自動的にフレームにおさめたりというシネマティックな映像を撮影可能だ。
他にも言及したい機能があるけど、長くなりすぎるので割愛。注目すべき点は挙げられたはずだ。
大事なのは機能の多さではなく、朝から夜まで、至近距離から無限遠まで、超広角から望遠まで、全てに対応しつつ、写真としてすごくクオリティーが高くて高画質って点にある。その上、撮ってて気持ちいいので大量に撮影してしまう。
さらに別売りの「Photography Kit」を装着すれば、シャッターボタンや電子ダイヤルもつき(ついでに小さなモバイルバッテリーも)、よりカメラとして使いやすくなる。
なんか絶賛しちゃったけど、これはもう2024年一番のコンパクトデジカメといって過言じゃないかもなので、カメラ性能最優先でスマホを選ぶなら(おサイフケータイ未対応なのは残念だけど)、真っ先にこれをチェックすべし、だ。
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