さて、応用編としてChatGPT Plusを契約し、GPT-4を選択している状態なら、ファイルのデータを元に指示を行うこともできる。こちらの操作も紹介しておこう。
テキスト入力欄の左端に表示されるクリップのアイコンをクリックし、ここでは先ほど出力した「〜.xlsx」ファイルを添付する。例えば、表組みの一部のデータを抽出して、新しい表組にまとめてもらうといった指示ができる。
例えば、「添付の表組のなかから辰年の行だけを抽出し、表組にまとめてください」といった指示が可能だ。もちろん、表計算ソフトの中に備わった機能を駆使すればできることだが、ChatGPTに任せた方が専門的な知識がなくても実行できるため、ハードルは下がるだろう。
もちろん、機密情報をアップロードしないことや、出力された情報の正誤などに注意を払っておく前提は欠かせないが、注意事項さえ守って扱うならば、作業能率UPを期待できる使い方の1つだろう。
また、ファイルを出力する際に、「条件付き書式」などを指定した状態で、出力を指示できることも便利なので併せて覚えておきたい。例えば「条件付き書式で『平成』を含むセルを赤いテキストに」のような指定をしておけば、出力後の人力での編集操作も最低限で済む。
他にもどのような指定ができるか──ChatGPT Plusを契約している方はぜひ検証を重ねて、便利なプロンプトのパターンを見つけてみてほしい。
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