というわけで、店舗へと受け取りにやってきた。自宅最寄り駅から徒歩1分ほどの場所に指定したスシローがある。仕事帰りに受け取るのにちょうど良い。
店舗に到着すると、店内へ入るための行列ができていたが、気にせず入っていくと、入り口近くに「お持ち帰りロッカー」が設置されていた。
QRコードリーダー周辺には、写真やイラストで丁寧に使い方が説明されていた。写真だけでは分かりづらい内容でも、簡略化したイラストなら分かりやすい。これは初めて使う人にとってかなり親切だと感じた。もちろん店舗スタッフが説明のために時間を割かなくて済むので、働く人にとっても親切だ。
モバイルオーダー時にスマホに表示されたQRコードをかざすと、注文した商品の入っているロッカーのロックが解除される。位置と番号をよく確認して記憶し、解錠されていることを確認して中身を取り出した。
帰宅して、テイクアウトした商品を取り出して並べたら、一気に幸せモードに突入した。スーパーなどで購入しても、似たような見た目になるかと思うのだが、あれは店舗側でピックアップしたネタである。必ずしも好きなものが入っているとは限らない。
しかし、スシローアプリでモバイルオーダーしたテイクアウト品は、好きが詰まっているのだ。これを幸せといわず何を幸せというのか。
自宅で好みの緑茶をすすりながら好みのネタが載っている寿司を食べる。静かな環境で、誰にもじゃまされることなく会話しながらじっくり堪能できるのは、自宅ならではの楽しみ方ではないだろうか。あわただしく帰宅し、食事の支度をしなくて済むことから時間にゆとりが生まれるなぁとも感じた。
今回は、スシローアプリをテイクアウトのモバイルオーダーで利用したが、そのUIには非の打ちどころがないように感じた。アプリ会員情報とネット注文会員情報をお互いに流用することで入力の手間を削減できるし、モバイルオーダーでは注文する意思がある場合にのみ決済方法を登録するという仕様になっている。会員登録時、つまりまだ注文するかどうかも決めていない状態でクレジットカード情報やQRコード決済アプリとの連携を済ませることに疑心暗鬼になる人もいるだろうから、最終段階で情報を入力させるのは合理的だ。
また、店舗到着予定時刻を、商品を選んで確定してから決めるという仕様もよく考えられているなぁと感じた。家族全員でわいわいとメニューを眺めていると、あっという間に15分や30分は過ぎてしまうからだ。それならメニューを決め終わってから店舗到着時刻を設定したほうが良い。「あああ、早く決めて! 時間に間に合わなくなっちゃうから!」と、ムダにイライラせずに済む。
店舗での受け取りも、予想以上にスムーズだった。土産ロッカーは入り口付近に置いてあるので探す必要がなく、ていねいな使い方説明図が掲示されているのでどのように行動すれば良いのか理解しやすい。自分の注文品の入っているロッカー番号やその位置がすぐに分かる仕組みもよくできている。
ある意味、食材や弁当などを買うよりも時間をかけずに夕飯の支度(?)ができた。特別な日でなくとも、忙しい日に活用したいと思える体験であった。
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