つい先日のことだが、部屋の引き出しを整理していたら、14年前に発売された「iPhone 4」が見つかった。しかし、よく見るとバッテリーが膨張し、本来は閉じているはずの背面パネルが開いている。当然、ディスプレイが点灯せず、操作もできない。
携帯電話のバッテリーは「充放電を繰り返すことで性能が徐々に劣化し、場合によっては膨らむことがある」(NTTドコモ広報)ため、膨らんでいる場合は無理に充電したり、起動したりせずに処分しよう。
とはいえ、このような状態のスマートフォンの処分方法が分からず、個人情報の取り扱いについて不安に感じる人もいるのではないだろうか? そこで、このような状態のスマートフォンを処分する方法をまとめる。
簡単なのは各自治体に設置されている小型家電のリサイクル・回収ボックスへ持参する方法。例えば、都内近郊の千葉県船橋市は「スマートフォンなどの携帯電話には金、銀、銅などの希少金属が含まれており、資源として再利用できる」ことを挙げており、「不燃ごみで出さずに、リサイクルしてほしい」と呼びかけている。
東京都千代田区も「今まで不燃物として廃棄されていた使用済小型家電を資源として回収し、レアメタルやプラスチックなどを取り出し、資源化しています」と案内しており、スマートフォンを「回収ボックスの投入口(30センチ×15センチ以下)に入る小型家電」に分類している。
もちろん、そうしたボックスが近場にはなく、持っていけない人もいるはずだ。そのような場合はキャリアショップへの持参を検討しよう。今回は一例としてドコモショップでの処分方法を取り上げる。
結論からいえばバッテリーが膨張し、起動もできない状態のスマートフォンの回収は、「ドコモショップでも行っているが、法人の場合はWeb集荷システムから申し込める」(ドコモ広報)という。筆者は法人ではないため、この記事では個人として処分する方法を紹介する。
個人情報の取り扱いについては起動できる状態でバッテリー膨張などの危険性がない場合は、端末本体の設定アプリから「初期化」「工場出荷時の状態に戻す」などの項目へ進み、初期化を行えばよい。
初期化方法などが不明の場合はドコモのWebサイトにて確認できる。対応端末に搭載される「FeliCaチップ(ICカード)」を利用した「おサイフケータイ」サービスを利用している場合、ユーザー自身ではデータの初期化ができないため、メーカーにて対応してもらうか、ドコモ端末ならドコモショップの「DOCOPY(ドコピー)」という機器を利用して初期化できる。
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