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「Pixel 9 Pro Fold」のおサイフケータイには要注意(特に取説を読まない人)ふぉーんなハナシ

» 2024年09月04日 07時30分 公開
[井上翔ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 本日(9月4日)、Googleの新型スマートフォン「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro Fold」が発売されます。折りたたみ(フォルダブル)タイプのPixel 9 Pro Foldは、Google Store(直販)で25万7000円からと、少し高めの価格設定です。

 私はグーグル(Googleの日本法人)から本機の256GB/Porcelainモデルをお借りして、ここ数日間使っています。先代の「Pixel Fold」と比べるとさまざまな面で洗練されていて、使いやすくなりました。とても気に入っています。

 ……が、どうしても気になる点があります。

Pixel 9 Pro Fold Pixel 9 Pro Fold(Porcelain)を使ってみています

日本では“専用モデル”が販売される

 Googleのサポートページによると、販売国/地域は、先代の「Pixel Fold」の4カ国(日/米/英/独)から一気に31カ国に広がりました。ハードウェアはPixel Foldと同様に「日本向け」と「ROW(Rest of World)」の2種類に分かれていて、日本向けモデルのみ「おサイフケータイ(モバイルFeliCa)」に対応しています。それ以外のハードウェア仕様は、両者で変わりありません(※1)。

 5Gでは各キャリアのミリ波(mmWave:28GHz帯)の通信に対応していますし、NTTドコモでは「SA(スタンドアロン)」方式のネットワークにも対応しています。Pixel 9シリーズでは、日本においてミリ波の5Gを扱えるのは本機種だけなので、ミリ波を浴びたい場合は選択肢がおのずと限られます(もちろん、他メーカーまで範囲を広げれば選択肢は多くなります)。

(※1)国/地域によっては利用できない機能があったり、制限のある機能があったりする場合があります

ミリ波対応 Pixel 9シリーズでは、Pixel 9 Pro Foldが唯一のミリ波対応モデルです(なお米国ではシリーズ全モデルがミリ波対応)。ただし、日本では各キャリア共にミリ波対応の場所が非常に“ピンポイント”なのです……
ミリ波は速い ミリ波は、つかんでしまえばかなり高速な通信を期待できる……のですが、基地局(アンテナ)との間に少しでも遮蔽(しゃへい)物があると、速度が大きく変動します。まあ、超高周波数帯の電波を使っているので、しょうがないといえばしょうがないことです
SA対応 NTTドコモの5Gでは、SAネットワークにも対応しています(要申し込み:現時点では無料)。ただ、ミリ波同様に対応しているエリアが非常に“ピンポイント”なんですよね……

気になるポイントは「おサイフケータイとNFCのタッチ」

 Pixel 9 Pro Fold(日本向けモデル)のおサイフケータイは、今までのPixelシリーズの日本向けモデルと同じように使えます。

 「モバイルSuica」「モバイルPASMO」はもちろん(※2)、Google ウォレット(Google Pay)を通して「iD」や「QUICPay/QUICPay+」も使えます。一部のカード会社のiDについては、NTTドコモがGoogle Playで配信している「iDアプリ (MVNO/SIMロックフリー端末版)」を通して利用可能です。

 海外モデル同様、NFC Type-A/Bの非接触通信にも対応しているので、Google ウォレットなどを通してVisa/Mastercardのタッチ決済(EMVコンタクトレス決済)も使えます(対応しているカード会社のみ)。

(※2)9月3日現在において対応機種の一覧には掲載されていません(筆者が独自に検証したものです

交通系ICカード おサイフケータイに対応しているので、交通系ICカードのアプリも利用できます
モバイルSuicaを使う図 このように、改札もスイスイ通過できます

 しかし、Pixel Foldはもちろん、先日レビューした「Pixel 9」や「Pixel 9 Pro XL」、そして「Pixel 9 Pro」とは異なり、本機ではおサイフケータイやNFCで決済に失敗することが増えたのです。

 「Pixel 6」以降のPixelスマートフォンの場合、感覚的にカメラバーの“下”あたりを当てればいいと思っていました。現に、先日のPixel 9やPixel 9 Pro XLでは、このノリで問題なく使えました。

カメラバー Pixel 6以降のPixelスマートフォンなら、カメラバーの下あたりをかざせばいい感じだったんです(写真は「Pixel 9 Pro」)

 Pixel 9 Pro Foldでは、機器のレイアウトの都合からカメラバーがありません。iPhoneを含む最近の多くのスマホと同じく、背面の左上にカメラが集中配備されています。それでも私は、今までのPixelと同じく「カメラの下あたりを当てればOKじゃない?」と考えていました。しかし、どうもそれではダメだったようです。

 当初、この事象は特定のFeliCa/NFCリーダーにかざした際に頻発したことから「昔の『Galayx S7 edge』と同じく、特定の機種と特定のリーダーにおける相性組み合わせの問題か?」と考えていました。

 しかし、自動改札機で「もう一度タッチしてください」と言われた際に、ふと思い出したのです。もしかして、タッチポイント自体がもっと下にあるのではないか、と。

 家に帰って、読み飛ばした本機のSIM取り出しツールの台紙を見たところ、本機のタッチポイントは「G」マークの上半分あたりでした。やはり、想定よりもタッチポイント自体が私の下にあったのです。

 このことが分かれば、対策はシンプル。端末の「G」マークよりちょっと上あたりをリーダーに当てるようにしたら、エラーが出なくなりました。最初から説明を読んどけよ、ってことですね……。

実際の位置 Pixel 9 Pro Foldのおサイフケータイ/NFCポートのタッチポイントは、従来モデルのように「カメラ直下」ではないので気を付けましょう(写真は、Porcelainの純正ケースを取り付けた状態です)

「マイナンバーカードの電子証明書」対応が遅いのも気になる

 おサイフケータイとNFCといえば、マイナンバーカードのスマートフォン用電子証明書への対応が遅いのも気になります。「マイナポータル」のよくある質問によると、本機を含むPixel 9シリーズは電子証明書の搭載に一切対応しておらず、2025年2月以降の対応となるそうです。

 Pixelシリーズには、対応に時間を要する特殊要因があるのでしょうか。前倒しできるものなら、前倒して対応してもらいたいのですが……。

ぴえん Pixel 9シリーズで現行の「マイナポータル」アプリを起動すると、ご丁寧に「スマートフォン用電子証明書は使えません」と出てきます。発売日から使えるスマホとの差は、一体どこにあるのでしょうか……?

機材協力:グーグル合同会社

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