スマホのバッテリー駆動時間が長くて困る人はいないでしょう。iPhone 16 ProシリーズはiOS 18との最適化もあいまって、大きく改善しています。具体的には次の通りです。
いずれもiPhone 15 Proシリーズに比べて4時間も増えています。Pro Maxシリーズはもともとバッテリーがもつというイメージが強いため、本当にスペックの公称値通りなら、かなり魅力的です。バッテリーが長持ちするガジェットはいつの時代も正義ですよね。
筆者もバッテリーの話を聞いて、Pro Maxにおけるその他のデメリット全てに目をつぶってでもPro Maxを選びたくなりました。しかし、ここは誘惑をぐっと抑えて冷静に自分の使い方を振り返ってみます。
先ほどの通り、筆者は在宅勤務がメインです。以前に比べて外に出る機会は激減しました。もちろん取材や、キャンプなどのアウトドアといった遊びなどで丸1日以上、外に出掛けることもありますが、最近は電源がなくて困ったという経験が1度もありません。出社した先のオフィス、移動中の車や新幹線、宿泊先の宿など、電源はどこにでもあります。
仕事の出先でiPhoneのカメラやテザリング機能を長時間使うことも多々ありますが、最近は高出力なケーブル一体型モバイルバッテリーの使い勝手もよく、充電が追い付かないなんてこともなくなりました。
「iPhoneのバッテリーを0%まで使い切ってしまった」──そんな経験が近年ないのであれば、Pro Maxを選ばなくても困りません。最大27時間に伸びたiPhone 16 Proのバッテリーもちを検証するのも楽しみです。
iPhone 16 ProとPro Maxのスペック上の違いとして、Pro Maxには128GBモデルが用意されないというものがあります。
iPhone 16 Proのスタート価格は128GBモデルの15万9800円、Pro Maxは256GBモデルの18万9800円となります。
Proシリーズを選ぶ人は、価格ではなく用途で選ぶと思うのであまり関係ないかもしれませんが、より安価にProシリーズの機能を使いたいのであれば、iPhone 16 Proの128GBモデルは魅力的な選択肢です。
ただし、iPhone 15 Proでは128GBモデルのみApple ProResを使った動画撮影時の最大撮影サイズが4K/60fpsから1080p HD/30fpsに制限されていました。これはストレージ容量の機能的な限界による制限のため、iPhone 16 Proでも同様である可能性が非常に高いです。
ちなみに筆者はiTunesにため込んだ音楽をストレスなく持ち運びたい(ストリーミングサービスは使わない派)という観点から、512GBモデルを選択しています。「最近はアプリのサイズも大きいし……」と自分に言い聞かせています。うっ……。
でもやっぱり、Proシリーズを楽しく使いたいのであれば、256GB以上をおすすめしたいですね。
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