TORQUE G06の激レア新色「オリーブグリーン」の実機を見てきた 発売せずに出した苦肉の策とは?(2/2 ページ)

» 2024年10月16日 06時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

自ら部材を購入して塗装する人も カラーに対する熱視線に京セラとKDDIが出した苦肉の策

 そもそもオリーブグリーンの誕生に至ったのには、TORQUEシリーズに根強いファンがいるだけでなく、ユーザーからの強い熱視線や要望があるようだ。京セラ 通信機器事業本部 通信技術部 プロダクト戦略部 責任者 伊藤恭弘氏は「カラーをユーザー自身で変えるという発想は、ユーザーによる発信が多いと思う。中には自ら部材を購入して塗装する人もいる」と語る。

 KDDIで、2005年から最新のTORQUE G06に至るまで、KDDIとして販売してきたタフネスモデルに関わっている、パーソナル企画統括本部 プロダクト企画部の近藤隆行氏は「このプロダクト(TORQUEシリーズ)を趣味嗜好(しこう)で使う人もいれば、仕事で使われる人もいる。性能や価格が重視される一方で、カラーの要望もあるため、今回は、外装交換だけでなく、シールでカスタマイズできるようにした。皆さんからのご要望に少しずつお応えできるよう、手探りでイベントの内容を企画した」とイベントの企画意図を述べた。

TORQUEG06 グリーン 京セラ 手持ちのTORQUEの背面カバーにシールを貼り付けて、オリジナルの外装にできるコーナー
TORQUEG06 グリーン 京セラ シールを切って貼る様子

 こうしたファンの熱量の高さから、京セラは以前、「WebページでTORQUE G06のサイズを公開し、それをもとに型取りをして、シールを貼り付けられるようにするトライアルも行った」(伊藤氏)ことがあるという。

 京セラが、TORQUE STYLEでの10周年記念カラー投票で、オリーブグリーンだけでなく、イエローやブルー、近年では類をあまり見ないベージュも用意した。

  • A色:イエロー……20%
  • B色:ブルー……18%
  • C色:ホワイト……8%
  • D色:ベージュ……8%
  • E色:オリーブグリーン……37%
  • F色:グレー……9%

 会場の隅に置かれたクリアケースの中には、実物には至らないものの、モックアップとして作られたレアカラーが展示されていた。これらは、TORQUE STYLEでの10周年記念カラー投票企画の候補色。「TORQUEシリーズの過去モデルに近いカラーはイエロー、ホワイト、ブルーで、最近のトレンドカラーであるアースやミリタリーの系統として用意したのがベージュ、オリーブグリーン、グレー」(伊藤氏)という。

TORQUEG06 グリーン 京セラ クリアケースの中に置かれたTORQUE G06のモックアップ。全て10周年記念カラー投票企画の候補色で、左から順にベージュ、オリーブグリーン、グレー、イエロー、ホワイト、ブルー

 これらは発売には至らないのだろうか? ズバリな質問をぶつけたところ、伊藤氏は「新色の台数をあまり作れないと、販売価格が高くなってしまう」とした上で、「京セラとして限定的に作れる数を、イベントで展開していくのが実情」だと話した。KDDIの近藤氏も、「提供方法を変えていくことを考えなければ、ここから先は難しい。行き詰まっているところにまできているのかもしれない」と続けた。

 とはいえ、このような事情がある中で、京セラが「TORQUEシリーズで重視する一体感」(伊藤氏)を壊さないようにと、考え抜いた苦肉の策が「外装交換」だったようだ。京セラとKDDIは3月16日のファンイベントで、背面カバー「スプリット」を発表し、auオンラインショップにて5500円(税込み)で販売している。ベースカラーはレッドだが、「風を切るスピード感や、泥水を弾き飛ばす打撃を表現した柄」となっている。

TORQUEG06 グリーン 京セラ auオンラインショップで販売されているTORQUE G06用の背面カバー「スプリット」。価格は5500円

 タフさだけでなく色やカバーなどのアクセサリーに至るまで、京セラとKDDIだけでなくユーザーによる強いこだわりが伝わってくるTORQUEシリーズ。他のモデルにはない熱量の高さがうかがえるだけに、新色の製品化には至りづらい現状には切なさがある。TORQUE G07(仮)が出るかどうかも定かではないが、ユーザーの声が反映されたカラーが採用され、実際に店頭に並ぶ日を楽しみに待ちたい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月27日 更新
  1. 3社そろい踏みの「Starlink Direct」 料金で仕掛けるドコモとソフトバンク、先行するKDDIは“サービス”で差別化 (2026年04月25日)
  2. スマホの「残価設定」にメス? 総務省がルール統一を検討も、Appleは「不当な扱い」と猛反発 (2026年04月25日)
  3. 楽天モバイル、ルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を一時停止 理由は? (2026年04月24日)
  4. ダイソーで1100円の「USB充電器(PD20W)」は、きちんと20Wで充電できるのか? (2026年04月26日)
  5. Xiaomiの前に、中国スマホの“雄”だったMeizu、またしてもピンチ (2026年04月26日)
  6. ダイソーの1100円「シースルーイヤフォン」に一目ぼれ “音質と個体差”に目をつむれば「あり」な選択肢 (2026年04月23日)
  7. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. 1.72型ディスプレイ搭載スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」、高精度の睡眠モニタリングも可能 (2026年04月25日)
  10. 5万〜6万円台で買えるおすすめスマホ7選 ハイエンド級性能、防水+おサイフ対応、カメラ重視など多彩 (2026年04月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年