米Googleは10月15日(現地時間)、Pixel端末の新機能を紹介する「Feature Drop」の10月版を公開した。AIを活用した利便性の向上、カメラの改善、新しい安全機能などがPixelスマートフォン、タブレット、スマートウォッチに追加される。例によって、それぞれの機能がいつどの地域で利用可能になるのかは明示されていないが、将来的に利用可能になる見込みだ。
昨年の「Made by Google」イベントで発表され、Pixel 8以降で利用可能になっている「音声消しゴムマジック」は、動画内の風の音や騒がしい群衆などの雑音を低減する機能。新たに編集機能が追加され、特定の音の音量を増減させたり、音声を分離して音量を個別に変更したりできるようになる。
防水ケースを使って撮影する水中写真に対応し、「色がより豊かで正確に見える」写真と動画が撮影可能になる。
夜間モードのスライダーで天体写真機能にアクセスできるようになる。夜間モードのアイコンをタップし「Astro」にスライドしてシャッターボタンを押すと、5秒かけて天体写真を撮影できる。
米MetaのSNSアプリ「Instagram」での撮影で、夜間や低照度の環境でもフラッシュなしで純正カメラアプリの夜間モードのような写真を直接撮影できるようになる。
Pixel 8 ProとPixel 9 Proで利用可能な「温度計」で、カメラを使って測定したいものを正確に狙うことができるようになる。
温度計を起動すると、カメラセンサーへのアクセス許可を求められる。カメラで温度を測るのに適切な距離を特定するためという説明だ。アクセスを許可すると、「ほぼすべての表面の温度をリアルタイムで測定し、結果を保存して後で参照できる」という。
Pixel 6以降のスマートフォンとPixelタブレットで使える「天気」アプリで、大気質や湿度レベルが表示できるようになる。また、英、独、仏、伊では、花粉トラッカーも導入される。
日本と英国で、電話に出る前にアプリが自分の代わりに相手の名前と用件を確認する「通話スクリーニング」機能が改善され、「より人間らしい声が発信者に話しかけ、リアルタイムで言っていることを表示」するようになる。英国ではさらに、電話に出なくても予約の確認などに返信できるようになる。
なお、通話スクリーニングは日本では手動で行う必要がある(関連ヘルプページ)。
騒がしい環境ではスマートフォンが聞こえるように、図書館やオフィスなどの静かな場所では邪魔にならないように、スマートフォンの着信音、通知、アラートのバイブレーション強度を自動的に調整できるようになる。Pixel 7以降のスマートフォン(Foldシリーズを含む)で利用可能になる。
同日Pixel向けにリリースされた「Android 15」の新機能として、盗難検出ロックとリモートロック機能が追加された(関連記事)。
こちらもAndroid 15の新機能だ。他の人に見られたくない機密情報を含むアプリのために、別のスペースを作成し、別のPINで保護できる(関連記事)。
スマートフォンとペアリングした「Pixel Buds」で、「Hey Google, let's talk」ということでGeminiとの会話を開始できるようになる。Geminiアプリで音声で会話する「Gemini Live」機能は、システムの言語を英語設定にすれば日本でも利用可能になる見込みだ。
8月発表の「Pixel Screenshots」が利用できるようになる。例えば、ネットで気になるスニーカーを見つけたらそのスクリーンショットを保存しておくと、後から電源ボタンを長押ししてGeminiを起動し、「find the brand of sneakers I saved in Screenshots」と言うと保存しておいたスクリーンショットを表示するようになる。こちらも言語を英語に設定しておく必要がある。
よく連絡する相手の連絡先をタイルとして表示できるようになる。このタイルをタップすることで、電話をかけたり、メッセージを送信したり、詳細を表示するために連絡先を開いたりできる。
Pixel Watchから直接、Gmailの通知やGmailアプリで選択した絵文字リアクションを送受信できるようになる。
Pixel Watch 3で導入された脈拍消失検出は、心停止、中毒、呼吸停止などの状態により心臓の鼓動が突然停止したことを特定し、ペアリングされたスマートフォンまたはスマートウォッチに救急サービスへの通報を促す機能。提供地域がベルギー、イタリア、スペインに拡大された(日本はまだ)。
Pixel TabletからPixelスマートフォンにメディアを簡単に転送できるようになる。スマートフォンをタブレットに近づけるだけで、SpotifyやYouTubeミュージックで再生しているコンテンツが、キャストアイコンをタップする手間をかけずに移動できる。
Pixel 6 Pro、Pixel 7 Pro、Pixel 8 Pro、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel Fold、Pixel 9 Pro Fold、Pixel Tabletで利用可能。
PixelスマートフォンとPixel Tabletが連携して、ある端末で通知を閉じると、他の端末からも消えます。この機能は、設定で有効にし、Wi-Fiに接続する必要がある。
Pixel 6以降のスマートフォンとPixel Tabletで利用可能。
ホームパネルのスクリーンセーバーを使うと、タブレットがアイドル状態で充電されている間に、スマートホーム端末のコントロールやカメラフィードに簡単にアクセスできるようになる。
また、デジタルフォトフレームから直接写真を共有したり、新しい時計のデザインから選択したりできるようになる。
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