米Googleは6月11日(現地時間)、Pixel端末の新機能を紹介する「Feature Drop」の6月版を公開した。今回はスマートフォンだけでなく、Pixel WatchとPixel Tabletの新機能も紹介された。
発表された機能のうち、日本でも利用できるものを紹介する。一部のPixelでしか使えない機能は、小見出しに利用可能端末を記載した。
なお同日、Pixelの月例セキュリティ更新の配信も開始された。
昨年12月に「Pixel 8 Pro」にのみ搭載された「Gemini Nano」が、Pixel 8と8aでも利用可能になる。
Geminiは、マルチモーダルとしてゼロから構築した、「テキスト、画像、音声、動画、コードなど、様々な種類の情報を一般化してシームレスに理解し、操作し、組み合わせることができる」AIモデル。Gemini Nanoはデバイス単体で稼働できるようコンパクトサイズにしたバージョンのGeminiだ。「Tensor 3」搭載が条件とされているが、これまでPixel 8 Proでしか使えなかった。
利用するには、[開発者向けオプション]をオンにする必要がある。[設定]→[デバイス情報]で「デバイス番号」を7回タップし、認証すると[設定]→[システム]に[開発者向けオプション]が表示されるようになるので、これを有効にする。
Pixel 8 Proでのみ利用可能だった「レコーダー」アプリの要約機能も、Pixel 8と8aでも実行できるようになる。(日本語には未対応。)
また、文字起こしをGoogleドキュメントにエクスポートする機能が追加された。エクスポートが完了すると、ドキュメントを開くかどうか尋ねる画面が表示される。
Pixel 8/8 Pro/8aで、USB Type-Cポート経由で大きなディスプレイに接続し、画面共有できるようになる。Android Authorityによると、対応するディスプレイに接続すると、ミラーリングするかどうか尋ねるプロンプトが表示されるという。
紛失した端末をPCや他の端末で探す「デバイスを探す」機能で、端末の電源がオフでも、バッテリーが切れてしまっているときでも位置を特定できるようになった。ただし、電源オフあるいはバッテリー切れから23時間以内であれば、という。なお、「デバイスを探す」を使うには、端末の位置情報サービスとBluetoothをオンにしておく必要がある。
「カメラ」アプリで、シャッターを1回押すだけでHDR+の写真からAIが最適だと判断した1枚を選択するようになった。「顔に焦点が合って、笑顔の写真を簡単に撮影できる」としている。この機能を使うにはカメラアプリの画面左下の設定アイコン→「トップショット」を「自動」または「ON」にしておく必要がある。
「カメラ」アプリで、設定アイコン→「プロ」→「レンズの選択」で「手動」を選べるようになった。こちらを選択すると、デフォルトのズーム切替ではなく、使用するレンズを明示的に選択できるようになる。
「電話」アプリで、連絡先に登録していない電話番号からの着信履歴をタップすることで、「番号検索」ができるようになった。これをタップするとネット上の検索結果が表示される。
「Google Home」アプリの新しいウィジェットで、互換性のあるスマートホームデバイスに1タップでアクセスできるようになる。
Apple Watchにあるような、自動車事故検知機能が追加される。英語版ヘルプによると、日本でもサポートする見込みだ。
(本校執筆後、日本語ブログも公開され、日本でもサポートすることが確認できた。)
Pixel Tabletと「Nest Doorbell」をハブモードでドッキングしている場合、ドアベルが鳴らされると、玄関のスナップショットが表示される。さらに、双方向で会話したり、クイックレスポンスを送信したりできる。この機能はパブリックプレビューに参加することで利用可能になる。
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