「Pixel 8 Pro」の温度センサーはどうやって使う? 実際に試してみた(1/2 ページ)

» 2023年10月24日 15時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 Googleの新型スマートフォン「Pixel 8 Pro」。暗所でも静止画や動画を高画質で撮影可能になり、集光量が先代の「Pixel 7 Pro」から56%増えた他、動画内の音声(人の話し声、風の音など)を軽減可能になったなど、カメラのあらゆる面が強化されたのが大きな特徴だ。

Google Pixel8Pro 温度 センサー 「Pixel 8 Pro」
Google Pixel8Pro 温度 センサー カメラ機能が大きな売りとなっている

 そんなPixel 8 Proだが、カメラの横に新たなセンサーが設けられ、温度を計測可能になった。一体どのような使い方ができ、どのようなシーンに役立つのか、実機で確かめた。

センサーの位置は? 何の温度を計測できる?

 まずは温度センサーがどの位置にあるのかを確認したい。カメラやボタン、センサーの位置はGoogle製品サイトにも記載がある場合があるが、より正確な位置を知りたければGoogle Pixel のハードウェアの図を確認するといい。温度センサーは望遠カメラのすぐ横にあり、LEDフラッシュのすぐ下にある。

Google Pixel8Pro 温度 センサー 温度センサーの位置

 温度センサーの位置を確認できたら、「温度計」アプリがインストールされているかどうかを確認しよう。貸出機にはプリインストールされていたが、もし見当たらなければGoogle Playからインストールしよう。ただし、Google Playの検索窓に温度計と打ち込んでもサードパーティーのアプリが検索結果に多く表示され、見当たらないはずなので、Google LCCの全てのアプリから探すか、「Pixel Thermometer」と検索しよう。

 計測は最初に起動する際に表示されるガイドを読み終えた後に行える。ガイドによると、食品、飲料、鋼鉄、ガラス、プラスチック、布、木などの温度を計測できるという。

温度センサーが役立つ具体的なシーンは?

 計測はPixel 8 Proの背面のセンサーを対象物に向け、「タップして測定」をタップするだけで行える。なお、センサーと対象物の距離が5cm以内であれば、正確に測定できるとのことだ。対象物が小さい場合はさらに近づかないと精度が下がるという。測定可能な温度の範囲はー20〜150度だ。

 では、実際にどのようなシーンにおいて役立つのか。

 Pixel 8シリーズの発表会ではフライパンや哺乳類が温まっているかどうかを測定するのに役立つとの紹介例があった。ただ、高熱のフライパンにバッテリー内蔵のPixel 8 Proを近づけるのは極めて危険だし、うっかり手を滑らせてフライパンにPixel 8 Proを落としたら大惨事だ。あまりおすすめしない。

 他に思いついたのは、お湯の温度を測ること。例えば、少量のお湯を素早く沸かせる「電気ケトル」は温度計付きの製品がいくつかあれば、温度計のない製品もある。そのような電気ケトルの温度が手元のスマートフォンで分かるのは便利だ。

Google Pixel8Pro 温度 センサー 「タップして測定」をタップすると……
Google Pixel8Pro 温度 センサー 電気ケトルが高温であることが分かった

 また、ホットコーヒーやラーメンなど熱いものを食べたり飲んだりする際、事前に温度が分かると便利ではなかろうか。Pixel 8 Proを70度近いお湯で作ったインスタントホットコーヒーに近づけてみると、誤差がややあるものの63.1度と表示された。加えて「非常に高温」という文言も赤字で表示されるため、正確な温度を知るというより熱いか冷めているかを知るのに役立つと感じる。

Google Pixel8Pro 温度 センサー ホットコーヒーも非常に高温と表示された。温度は63.1度

 それに関連して「ぬるま湯か高温かを調べるのに役立たないのか」と思い、お風呂の温度も計測してみたが、一般家庭の多くは給湯器があり、モニターには給湯温度が表示されるため、わざわざスマートフォンで調べようという気にはならないだろう。

 実際に試してみると、特に飲食物の温度を計測したときが最も恩恵を受けられそうだと感じた。猫舌の人なら温度センサーで舌をやけどしないかどうかを確かめてみるといいかもしれない。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年