実際にGPT-4o miniを選択した状態での挙動を確認してみよう。まず、「GPT-4oとGPT-4o miniの違い」について、それぞれのモデルで尋ねてみた。
まず、GPT-4oを選択した状態で、上記の指示を行うと、小見だしや箇条書きを駆使しつつ、可読性の高い回答が生成された。内容も具体性を伴っており、ポイントを捉えていると感じる。
ただし、生成スピードはややゆっくりで、出力が終わるまでに短いながらも待ち時間はあった。ちなみに、GPT-4oに関しては、無料アカウントでは一定時間における利用回数が限定されており、有料プランではその利用可能回数がその5倍に増えるという制限の違いがある。
一方、GPT-4o miniを選択した状態では、箇条書きのみが使用された回答が生成された。内容については、やや抽象度が高くなり、4oのそれと比べると、理解しづらいものとなっている。ただし、生成スピードは速かったため、待ち時間は気にならなかった。
続いて、画像の生成を試してみた。前提として、筆者は有料の「ChatGPT Plus」を契約している状態だ。「GPT-4o」を選択した状態では、プロンプトで指示した内容のイラストを生成できた。
一方、GPT-4o miniを選択した状態では、イラストの生成を依頼しても、画像生成は実行されず、「イラストを描くためのガイド」としての情報がテキストで出力された。また、プロンプトを入力するテキストボックスには、クリップのアイコンも表示されず、データをアップロードしながらの指示は行えないようになっていた。
GPT-4o miniの利用が適しているのは、回答の精度にこだわらず、出力スピードが速いとうれしい用途だ。一方で、多少の待ち時間は気にしないので、生成される内容の精度にこだわるという場合には、GPT-4oを選択しよう。また、例えば、有料プランユーザーであり、イラストを生成したり、ファイルをアップロードしてのデータ解析などを行いたかったりする場合にも、必然的にGPT-4oを選択することになるだろう。
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