NTTドコモの通信品質について、日本電信電話(NTT)の島田明社長は2025年2月7日の決算会見で、4月頃に品質向上を実感できるとの見解を示した。
ドコモの通信品質については、2023年から一部のユーザーが“パケ詰まり”をSNSなどで訴えるようになった。前田義晃社長は2024年6月の決算会見で「SNS上でのお客さまの声やアプリ利用データなどを踏まえ、改善が必要な場所を早期に検出し、適切な対策を迅速に実施していく」としていた。
ドコモは、通信品質の改善に300億円を先行投資し、全国2000カ所の“点”や、鉄道動線などの“線”で品質を改善。多くの人が密集する大型のイベントではアンテナを取り替えるなどして品質を改善した他、「d払い」アプリでバーコードが表示されるまでの時間を場所ごとに可視化するなどの取り組みも過去の記者説明会で明かしている。
NTTの島田氏は決算会見で、「2024年度末にかけて(品質向上に向けた)工程が多く、それをしっかりとこなしていく。数字の結果はその後に表れる」と通信品質向上に向けた考えを示した。
ドコモユーザーがどのタイミングで通信品質向上を実感できるのかについては、「その工程が消化された後」とし、「少し良くなってくるのは4月とかそういう段階だ」と自身の見解を示し、ドコモのユーザーがつながりやすさを体感できる時期の見通しを示した。
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