「Xiaomi 15」はiPhone 16やGalaxy S25の強力なライバルになる 日本発売にも期待の完成度

» 2025年03月05日 06時00分 公開
[佐藤颯ITmedia]

 Xiaomiは3月2日(現地時間)、新型スマートフォン「Xiaomi 15シリーズ」をスペイン・バルセロナにて発表した。Xiaomi 15は2024年の11月より中国で先行販売されている商品だが、今回グローバル地域でも投入される。現時点で日本での発売は未定。ここではXiaomi 15のフォトレビューを、手持ちのiPhone 16 Proと交えて行う。

Xiaomi 15はコンパクトでも大容量バッテリーが特徴のスマートフォン

 Xiaomi 15はXiaomiのフラグシップラインのスマートフォン。横幅71mm台と比較的小型な本機種は、グローバルでもシェアを持つiPhone 16やGalaxy S25がライバルになる。世界シェア上位3社が争う主力のラインだ。

 Qualcomm製の最新プロセッサ「Snapdragon 8 Elite mobile Platform」を採用し、メモリは12GB、ストレージは256GB。カメラには従来機種と同じくライカと共同開発したものを採用する。

 OSにはAndroid 15ベースのXiaomi HyperOS 2を採用し、スマートホームや自動車をはじめとしたコネクティビティ、AI機能などを強化した。5年間のソフトウェアアップデートにも対応する。価格は、欧州地域向けの税金を含んで999ユーロ(約15万4500円)だ。

 グローバル向けにはブラック、ホワイト、グリーンの3色を用意する。これに加え、液体のようなテクスチャー加工を施したリキッドシルバーも展開する。

Xiaomi 15
Xiaomi 15
Xiaomi 15 定番のブラックとホワイトに加え、グリーンをメインカラーとして訴求する
Xiaomi 15 リキッドシルバーは他の機種とは大きく異なる質感を得られる。輝かしい本体カラーと流体のようなデザインが特徴だ

 Xiaomi 15は6.36型のCrystalRes OLEDディスプレイを採用。画面解像度は1.5K(2670×1200ピクセル)、120Hzのリフレッシュレート、ピーク輝度3200ニトとなる。消費電力は従来モデルより25%抑えた。

 71.2(幅)×152.3(高さ)×8.08(奥行き)という本体サイズは、数値的にはiPhone 16やGalaxy S25などに近い。上下左右のベゼル(画面縁)幅が全て1.38mmと薄く、均等に仕上げた点や、重量バランスが優れていることをアピールする。本体重量は191gとサイズとしてはやや重いが、本体の重量比率は中心で持つと50:50になるように設計されており、カメラのある上部に重量が偏らないため、数字以上に体感的に軽く感じる。本体フレームの質感もよく、手になじむ。

Xiaomi 15 実機のディスプレイもかなり明るく、視認性は良好だ
Xiaomi 15 本体の重量バランスが適切で、上下反対に持っても同じような感覚だ
Xiaomi 15 Xiaomi 15のサイズ感は6.3型のディスプレイを採用するiPhoneに近い(写真右はiPhone 16 Pro)

 ライカと共同開発したカメラシステムは健在。レンスは全てSummilux(ズミルクス)を冠し、反射防止コーティングが一新された。アウトカメラは3眼で構成されており、サプライヤーと共同開発した1/1.31型のイメージセンサー「Light Fusion 900」を採用した5000万画素の広角カメラ(F1.63)、最短撮影距離が10cmと寄れる5000万画素の2.6倍望遠カメラ(F2.0)、5000万画素の超広角カメラ(F2.2)を備える。

 望遠カメラの画角は従来の3.2倍(75mm)から、Xiaomi 15では2.6倍(60mm)に変更された。これは他社製品の5倍望遠に当たる120mm相当での画質を考慮した変更と考えられる。

 ソフトウェアでは一新されたファストショットモードを備える。以前よりもシャッターラグを抑えることができ、一瞬を逃さないとしている。

Xiaomi 15 iPhone 16 Proと比較するとXiaomi 15の望遠カメラは望遠端で劣るものの、インセンサーズームを使うことで劣化を抑えて対応できる
Xiaomi 15 Xiaomi 15の望遠カメラは最短撮影距離が10cmと寄れることもメリットだ

 Xiaomi HyperOS 2ではAI機能も強化。生成AIを用いた写真のディテールアップ、画像の拡張生成機能を備える。Xiaomi版の編集マジックにあたるマジックイレイサーも利用できる。

 この他、リアルタイム翻訳などのXiaomi独自のアプリに加えて、Googleの生成AI「Gemini」を利用できることも特徴としている。

 本体バッテリーは5240mAhを確保している。中国向けの5400mAhに比べると少ないものの、Galaxy S25が4000mAh、Google Pixel 9 Proが4720mAhということを踏まえると、Xiaomi 15は大容量の構成といえる。 Xiaomi 15では90Wの有線充電に加えて50Wのワイヤレス充電にも対応する。大容量バッテリーを搭載しても充電時間はかからない。

日本発売にも期待 iPhone、Galaxy、Pixelに次ぐ新たな選択肢に

 Xiaomi 15は基本性能やAI機能はもちろん、本体の質感もしっかり向上させ、グローバル市場でも戦えるフラグシップスマートフォンとして進化を遂げた。

 特にバッテリー容量の増加はうれしいポイントで、このサイズに5000mAhオーバーの大容量バッテリーを詰め込んだことを評価したい。筆者は先行して中国版を利用しているが、このサイズ感のスマホではトップクラスの電池持ちであり、小さいスマホは電池持ちが悪いという概念を覆してくれた。

 スマホで重視する項目で毎度挙がる項目が「電池持ち」だが、Xiaomi 15ならコンパクトと電池持ちのよさを両立できる機種だと考える。グローバルで投入されることで、新たな選択肢が増えてうれしい限りだ。

 日本での発売は未定だが、グローバル向けの製品には技適マークは確認できなかった。仮に日本で発売されればXiaomi初の6.3型クラスの機種となり、手になじむハイエンドスマホにiPhone、Galaxy、Pixelに次ぐ新たな選択肢が生まれる。日本での登場に期待したい

Xiaomi 15 Xiaomi 15では技適マークを確認できなかった

著者プロフィール

佐藤颯

 生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

 スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

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