香港に拠点を置く調査会社Counterpoint Reserachは3月10日、2024年のグローバルスマートウォッチ市場に関する調査結果を報告した。前年比7%減で、同社の調査では初の減少となった。
この落ち込みは主に、景気減速により新モデルへの買い替えが減少し、特に米Appleの「Apple Watch」の出荷が減少したことによるとCounterpointは分析する。
また、インドでは、低価格帯の製品の買い替えサイクルが遅くなり、初めて購入するユーザーの満足度が低く、需要が減退したという。
メーカー別では、Appleが首位を維持したが、出荷台数は19%減、シェアは3ポイント減だった。2位のHuawei、4位のXiaomi、5位のImooの中国勢はそれぞれ出荷台数を伸ばし、2024年第4四半期の地域別シェアでは、中国が初めて最大となった。Xiaomiは2024年に最も急速に出荷台数を伸ばし、メーカー別で初めてランク入りした。
Appleの業績について、Counterpointは「S10シリーズの発売にもかかわらず、Apple Watchは10周年を迎えて勢いが衰えた。落ち込みの最大の要因は、北米で「Ultra 3」が発売されず、S10ラインアップに機能アップグレードがほとんどなかったため、消費者が購入を控えたことだ。さらに、特許紛争により、上半期の出荷が制限された。既存のApple Watch SEラインアップの減速と新しいSEモデルの不足も、落ち込みの一因となった」と分析する。Apple Watchのハイエンド、Ultraシリーズの新モデルは、今秋に発売されるのでは、という噂がある。
グローバルスマートウォッチ市場の見通しについては、「ゆっくりと回復し、2025年には1桁の成長率を記録する」としている。
【訂正:2025年3月12日午後1時00分 タイトルに誤りがあったため修正しました。】
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