AQUOS sense9の販路は、4キャリア、MVNO、SIMフリー版といった複数のルートがある。NTTドコモやau、ソフトバンク、UQ mobileではメモリ6GB+ストレージ128GBモデルが6万5000円前後(税込み、以下同)という価格帯だが、楽天モバイルだけは5万7900円と戦略的に低く設定している。
一方、SIMフリー版ではAQUOS公式オンラインショップで6GB+128GBが6万940円、8GB+256GBが6万7980円となっており、IIJmioやmineoなどのMVNOでも取り扱いがある。自分が使いたい容量や予算、回線とのセット割などを考慮して選べる柔軟さが魅力だ。
8GB+256GBモデルはやや価格が上がるが、写真や動画を大量に保存したい人やアプリを多数同時に使う人には安心感がある構成だといえる。価格を抑えるなら6GB+128GBでも普段使いには十分だが、長期的に使う予定があるなら、少しでも大容量の方が心強いかもしれない。購入前に自分の使い方をしっかり考えておくのが賢明だ。
AQUOS sense9は、長らく定番とされてきたsenseシリーズを大きく磨き上げた最新モデルだ。小さめの横幅とアルミ削り出しのボディーによって持ちやすさと上質感を両立し、カメラ周囲のパネル色を変えた“バイカラー”を含む多彩なカラーバリエーションがさりげない遊び心を演出している。
最大の魅力はPro IGZO OLEDによるディスプレイの明るさと発色が抜群な点で、映像の鮮明さは同価格帯の中でも目を引く。一方でカメラは広角レンズの画素数アップなどが図られているものの、ハイエンドモデルと比べると細部の彩度やディテール面で差が出る場面もあり、価格帯相応という印象だ。
Snapdragon 7s Gen 2の処理性能は日常使いに十分だが、AIスマホと呼べるほどの機能は搭載しておらず、高負荷なシーンではパワー不足を感じることもある。とはいえ、Payトリガーやエモパーなどの独自機能が搭載されていて、使いこなせばちょっとした楽しさを味わえる。カラーバリエーションやメモリ構成も豊富なので、予算と容量、そして好みのデザインを照らし合わせながら実機に触れてみてほしい。上位モデルほど多機能ではないが、手に取ったときのワクワク感と扱いやすさが魅力の1台だ。
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