「AQUOS sense9」をじっくりと試す 抜群のディスプレイ搭載、必要十分を満たした“新定番スマホ”だ(1/4 ページ)

» 2025年04月03日 10時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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 AQUOS senseシリーズといえば、大容量バッテリーや防水・耐衝撃性能など、使い勝手を重視したスタンダードスマホだ。

 2024年11月に発売された最新モデル「AQUOS sense9」は、本機では外観やディスプレイ、カメラといった部分を大幅に刷新しており、これまで以上に魅力を高めている。コンパクトなサイズ感を求めつつ、ディスプレイの美しさやカメラ性能にもこだわりたい人、あるいはちょっと遊び心のあるデザインが好きな人にぴったりな1台となっている。

 そんなAQUOS sense9をじっくりと試したので、その実力や、どんな人におすすめなのかを検証したい。

AQUOS sense9 AQUOS sense9。バイカラーデザインのBlue色で検証した

横幅約73mmの持ちやすいボディーと6色のカラーバリエーション

 AQUOS sense9を手に取ってまず印象に残るのは、片手で握りやすいサイズ感だ。横幅は約73mm、厚さは約8.9mm、質量は約166gと、大画面化が進む昨今のスマホとしては比較的コンパクトで軽量な部類といえる。アルミ削り出しのメタリックなボディーはひんやりした触感があり、武骨すぎない上品さを醸し出している。

AQUOS sense9 ベゼルは実測で2.4mmとやや太めだが、上下左右に均等の太さなので自然な印象だ
AQUOS sense9 厚さは約8.9mm。右側面に指紋センサーがある
AQUOS sense9 外部端子はUSB Type-Cのみ。イヤフォンジャックは備えない

 デザインは今回一新された。デザイナー三宅一成氏が監修した外観は、カメラ周囲のパネルをあえて別色にするバイカラー仕上げと、全体を同系色でまとめるタイプに分かれており、合計6色の中から選択可能だ。純正のシリコンケースも6色そろっているので、本体と合わせたり、あえて違う色を組み合わせたりと、ファッションの一部としてスマホを楽しめる。

 画面サイズは約6.1型のフルHD+。カメラ部の出っ張りは実測で約1.5mmと薄く設計されており、手に持ったときの重量バランスも良好だ。

AQUOS sense9 iPhoneのスタンダードモデル(iPhone 16)と並べると、sense9の方がやや縦長なことが分かる

Pro IGZO OLEDで約4倍明るく、メリハリのある画作り

 今回のsense9で大きく進化したのがディスプレイだ。AQUOSの上位モデルで実績のある「Pro IGZO OLED」ブランドの有機ELディスプレイを、senseシリーズとして初めて搭載している。非常に色彩表現が良好で、フラグシップモデルと比べても遜色ない映像表現が楽しめると感じた。

 最大輝度はAQUOS sense8比で約4倍明るくなり、日差しが強い屋外でも文字や写真をくっきり視認できる。可変リフレッシュレートは1〜120Hzまで対応し、スクロール時の滑らかさと省電力化を両立している。さらに黒フレームを挿入する技術によって最大240Hz相当の描画が可能で、SNSの連続スクロールも思いのほかスムーズだ。

 AQUOS sense9のディスプレイには「標準」や「ナチュラル」といった設定項目があり、標準はやや寒色系の色温度で日本人好みに調整されている。

 星空の映像を映してみたところ、暗部がしっかり引き締まっていて、黒つぶれもほとんど見られなかった。星の輝きもしっかり再現されており、明暗差がはっきりしていて見応えがある。特に暗い背景と星の輝きの対比が美しく、細かな星の粒子まで確認できるため、映像に立体感と奥行きを感じた。

 視野角についても、斜めから見た際の色変化が比較的少なく、コントラストが大きく低下することはなかった。こうした画質の総合力を考えると、ミッドレンジスマホの価格帯の中では群を抜いて優秀なディスプレイだといえる。

 内蔵スピーカーはアルミニウム製の筐体を反響板として活用しているようで、想像以上に音場の広がりが感じられる。高音域は解像感が高くクリアなサウンドに仕上がっている一方、重低音の量感はやや弱く、迫力を求める場面では物足りなさを感じることもある。映画のせりふやボーカルが中心の楽曲を聴く際には明瞭感が得られ、高音域の伸びやかさと音場の広さを生かしたクリアな音質を楽しめるが、より低音域の迫力を重視するなら上位機種が向いているだろう。

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