パッと使ってみて、良くも悪くも差が出るのはそんな感じ。
では、続けて基本的なところをチェックしていこう。
ちなみに、iPhone 16eもiPhone 16も、メインカメラは約4800万画素で、レンズも35mm判換算で26mm相当(ちなみにiPhone 16 Proは24mm相当とちょっと広角)、F値はF1.6と、表面的なスペックは同じである。ただ、iPhone 16eはセンサーサイズが少し小さい。それがどんな差になるか。
超広角……は、まあないモノはどうしようもないので抜きにして、1x(等倍)から撮り比べてみる。
次は2x。2xがカメラアプリのボタンにあるのっていいよね。気軽にさっと2xにできる。
人によりけりだろうけど、わたしは2xをよく使う。約4800万画素のセンサーならではだ。
さらにグッと伸ばして、10xで。果たして差は出るか……?
ここでちょっと違いが出た。細かすぎてアレだけど、等倍で見てみるとデジタルズーム時の処理が違うのだ。iPhone 16の方がディテールを出そうと頑張っている(ただし、その分不自然に感じる所もある)。iPhone 16eはそこまで無理に頑張っていない。
細かくてすみません。
まあ、1xゃ2xで撮る分にはiPhone 16eでもまったく問題はなし。
次は、ポートレートモードの比較だ。下の作例を比べると、パッと見では違いはそれほどないように見える。
ただし、ポートレートモードでは大きな違いが1つある。iPhone 16以上のモデルはどんな被写体でもポートレートモードで背景をボカすことができるけれども、iPhone 16eは人物しか対応してないのだ。
被写体を示す枠は表示されるのに、「誰も検知されませんでした」といって背景をぼかしてくれないのである。
以前から、シングルカメラのiPhoneはそうだったのだけれども、これは盲点かも。これだけは残念だ。
もう1つ、センサーサイズがiPhone 16より小さいことで、高感度時の画質はどうかってのも気になるところ。
ナイトモード時は内部であれこれデジタル処理しているので(複数枚撮影して合成するなど)差はないといっていいレベル。
じゃあ、ナイトモードにならない程度の暗い場所ではどうか。等倍にしてガン見すると、差は確かにある。
微妙だけど、ベンチの背もたれのスリット状のあたりを見ると分かりやすい。「センサーサイズが小さいと暗所で不利」ってのは、如実に(物理的にも)その通りだけど、このくらいなら実用上の差はさほどでもないかなとは思う。
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