日本電信電話(NTT)は、5月13日に超音波を利用した空中へ多彩な触り心地を提示する新技術について発表。本成果の一部は東京大学との共同研究によるもの。
従来、超音波で提示できる触感は力が弱いこと、提示可能な触感が単調なものに限られるという大きな課題があった。新たに多彩な触感を非接触に生み出す超音波提示技術を考案し、デバイスの装着などのユーザー負担なくリアルな触り心地を体験できるXR空間の実現に寄与するという。
具体的には、超音波で生まれる力の感覚を増強するための刺激条件を調査し、研究の結果「超音波焦点の5Hzの回転」が決定的であることを特定。さらに周波数の超音波刺激を自在に合成して、多彩な触感を創出する新たな超音波触感シンセサイザを考案した。つるつる、さらさら、ざらざらといった強さの粗さ感も自在に調整でき、さまざまな触感をユーザに提示できるという。
本研究成果は触覚分野の国際会議「Eurohaptics conference 2024」で発表し「Best paper award」と「Best demonstration award」にノミネートされた。また、5月20日から開催されるコミュニケーション科学基礎研究所オープンハウス2025にも出展する。
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