三井住友カード、ソフトバンク、PayPayの3社は5月15日、デジタル分野における包括的な業務提携に関する基本合意書を締結したことを発表した。
この記事では、本提携に基づき順次提供される三井住友カードとPayPayのサービスにおける相互優遇の内容を紹介する。
【追記:15時20分】本件について情報を追加しました
PayPayが提供する決済サービス「PayPay」では、Visa/Mastercardブランドのクレジット/デビット/プリペイドカードを介した決済にも対応している。しかし、同社が国際ブランドやアクワイヤラー(決済実務を担うカード会社)に支払う「手数料」が重荷となっていることから、Visa/Mastercardブランドのクレジット/デビット/プリペイドカードを介した決済ついて「新しい方法」を検討している。
今回の合意によって、三井住友カードが発行するクレジットカードと「Oliveフレキシブルペイ」については、提携カードを含めて利用料なしで利用可能(従来通りの方法で提供)とするという。同社が発行するOliveフレキシブルペイ以外のデビットカード(SMBCデビットカードなど)とプリペイドカードについては、対象に含めるか検討中だ。
なお、三井住友カードが主宰する「VJAグループ」に加盟する他のカード会社が発行するクレジットカード/デビットカード/プリペイドカードについては、本特典の対象外となる。
三井住友カードが三井住友銀行と共同で提供する「Olive」では、1つの物理カードでクレジット/デビット/プリペイドカード(※1)として利用できる「Oliveフレキシブルペイ」という仕組みを提供している。
(※1)「ポイント払いモード」がプリペイドカードとしての利用となる
今回の合意によって、Oliveフレキシブルペイの支払いモードに「PayPay残高払い」が追加される。OliveアカウントとPayPayアカウントをひも付けることによって、利用できるようになるという。
また、PayPay残高から三井住友銀行の口座への出金が無料になる他、Olive(三井住友銀行アプリ)においてPayPay残高の確認/チャージ/出金も可能となる。
三井住友カードは、出資先のCCCMKホールディングスが提供する「Vポイント」をポイントプログラムとして利用している(※2)。一方で、PayPayでは独自の「PayPayポイント」を実施している。
(※2)一部のカードについてはVポイント以外のポイント/還元プログラムを利用している
今回の合意によって、VポイントとPayPayポイントの相互交換が可能となる。
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