Nothingの4万円台スマホ「CMF Phone 2 Pro」は日本向けに“フルカスタマイズ” 楽天モバイルとの協業も加速石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)

» 2025年07月26日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Nothingとの協業を深める楽天モバイル、端末購入プログラムは今後の課題か

 CMF Phone 2 Proに関するもう1つのトピックは、楽天モバイルが採用したことだ。同社は、Nothing Phone (3a)でNothing製品の取り扱いを開始し、実店舗にも専用コーナーを設けるなど、販売に力を注いでいる。スタートアップのNothingにとって、新規参入事業者の楽天モバイルは比較的付き合いやすいキャリアだ。“特別扱い”された成果は出ており、販売も好調だという。

 実際、楽天モバイルが製品販売サイト上で公開している6月の総合ランキングでは、Androidの中で4位につけており、2万円台でキャンペーンを利用すると1円になるエントリーモデルに十分対抗できている。6月9日には、販売店舗を家電量販店内の楽天モバイルショップにも拡大し、計128店舗での取り扱いになった。

CMF Phone 2 Pro 楽天モバイルの販売ランキングでは、6月に4位となった。5万円を超える端末としては上々の成果といえる

 CMF Phone 2 Proでも、他社からの乗り換えで1万6000ポイントを還元するキャンペーンを実施しており、実質価格は3万1900円まで下がる。リーズナブルな端末を求めるユーザー層が厚い楽天モバイルとは相性のいい端末なだけに、Nothing Phone (3a)以上のヒットにつながることも期待できる。

CMF Phone 2 Pro CMF Phone 2 Proでは、1万6000ポイント還元キャンペーンを実施中。もともとリーズナブルな端末だが、実質価格をより抑えることができる

 他社と比べ、Androidのラインアップが手薄だった楽天モバイルだが、2025年になって、そのバリエーションを急速に拡大している。先に挙げたように、4月にはNothing Phone (3a)の独占販売を開始。7月には、日本市場で特に人気の高いGoogleの「Pixel 9a」を導入した。NothingのCMF Phone 2 Proは、それに続く1台になる。一方で、Androidを販売していく上ではまだ課題もある。

 中でも大きいのが、端末購入プログラムだ。楽天モバイルは、iPhoneで「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」を導入しており、Pixel 9aにもこれを拡大した。他社と同様、25カ月目以降の下取りを条件に残債を免除するという仕組みだ。機種によっては前半24回分の支払いを軽くして、毎月の負担額を下げる価格が設定されている。Nothing Phone (3a)やCMF Phone 2 Proには、このような販売方法が適用されない。

CMF Phone 2 Pro 買い替え超トクプログラムには非対応。Androidは現在、Pixel 9aのみが対象で、他のメーカーモデルにどう広げていくかは楽天モバイルの課題といえる

 Nothingは新規参入メーカーであるがゆえに端末のリセールバリューが低く、こうした販売手法を取りづらい側面もあるという。とはいえ、Nothingはキャリアへの販路を拡大したばかり。楽天モバイルで成果を出していけば、その他のキャリアに拡大していける可能性も出てくる。楽天モバイルにとっても手薄だったAndroidを広げるための武器になっているだけに、双方にとってメリットの大きい協業だったといえそうだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月14日 更新
  1. KDDIのpovo、「つながらない」に悩む楽天ユーザーを本気で救済開始か Xで意味深投稿 (2026年06月13日)
  2. シャープが「AQUOS」を中高価格帯へシフトする理由 メモリ高騰が直撃するエントリースマホの限界 (2026年06月13日)
  3. PayPayの誤送金トラブル、なぜ「強制キャンセル」できない? 広報に聞いた理由と自衛策 (2026年06月13日)
  4. DAZNのW杯「月額980円」表示に落とし穴 ユーザーを困惑させた2つの“ダークパターン”とは (2026年06月12日)
  5. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  6. ゲオの“今だけ”スマホ買い取り額UP、実はうそ? 消費者庁が厳しい目 (2026年06月12日)
  7. 「JALモバイル powered by ahamo」のお得度を検証 本家ahamoやIIJmio版とは何が違う? (2026年06月12日)
  8. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 追加料金なしで海外データ通信が使える快適さ そして外国で「シャッター音」を忘れて羽根を伸ばすスマホ (2026年06月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー