折りたたみ時のボディーサイズは約52(幅)×113(高さ)×16.9(厚さ)mm、重量は約134gで、縦76mm・横150mmの新1000円札と比べてもコンパクトなサイズだと分かる。軽さとコンパクトさはスマートフォンと比べても当然際立っており、携帯性を重視する上で大きなアドバンテージとなっている。
バッテリー容量は1500mAhだが、通話の待ち受けだけなら余裕で1週間程度は充電不要だ。また、近年のスマートフォンと違い、本体カバーを開けて予備のバッテリーに交換することも可能だ。
意外だったのはタフネス性能だ。防水性能は「IPX5/IPX8」、防塵(じん)性能は「IP6X」に対応。キッチンやお風呂などの水回りはもちろん、雨天時でも安心して使用できる。また、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」の14項目に準拠しているため、落下や塩水、耐振動、さらには高温・低温といった過酷な環境にも耐えうる高い耐久性を備えている。これは、日常的なアクシデントだけでなく、災害時などの非常時にも心強い味方となってくれるだろう。
水や衝撃に強いらくらくホンF-41F。防水性能は「IPX5/IPX8」、防塵(じん)性能は「IP6X」に対応。キッチンやお風呂などの水回りはもちろん、雨天時でも安心して使用できる。米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」の14項目に準拠している魅力的な特徴が多い反面、使っていくうちに最も違和感を覚えたのは設定画面だ。Wi-Fiの設定項目へアクセスしづらい。筆者自身が日頃からスマートフォンやタブレットを利用しているがゆえの気付きなのだろうが、Wi-Fiを最初に利用する際の設定がしづらいと感じた。
その先の体験としてネット利用にも触れておこう。結論から言えば、らくらくホンでネットは利用しづらい。タッチパネルは搭載しないため、全てを物理ボタンでこなさなければならず、スマートフォン向けやPC向けのブラウザでカーソルを移動させたり、選択項目を物理ボタンで切り替えたりすることがとても面倒だ。
もちろん、通話メインの利用なら問題ないはずだが、ブラウザへアクセスして少しでも調べ物を行う際は要注意だ。
加えて、らくらくホンF-41Fの発売元がNTTドコモであることから、料金プランも確認しておきたい。ドコモは「ケータイプラン」を月額1507円で提供しており、らくらくホン F-41Fはこのプランに加入できる。このプランはデータ通信料も月額料金に含まれるが、国内通話料は家族間なら無料、家族以外への発信は30秒あたり22円かかる。
ケータイプランは公式サイトで「ドコモ ケータイをお使いの、通話利用が中心の方におすすめです」とうたっている通り、通話がメインの料金プランであることが分かる。料金プランの観点でもネット利用には向かない。1カ月に利用できるデータ容量が100MBしかなく、超過後の通信速度は送受信最大128kbpsに制限されるためだ。
だからこそ、少しでもネットで調べ物をする人は要注意なのだ。ここがネックになるなら、スマートフォンへの乗り換えをおすすめしたいし、タブレットを予備で持つなど、利用者自身の工夫も必要だ。
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