ディスプレイサイズが6型以下となる小型スマートフォンはもはや絶滅状態ですが、海外ではむしろ大型モデルの方が好まれるため、6型台前半でも「小型サイズ」と認識されています。
vivoがアジアなどグローバル市場で販売中の「X200 FE」も、ディスプレイサイズが6.31型の“小型”モデルです。
FEと名付けられるスマホはSamsungからも「Gaaxy S25 FE」などが出ています。同社によると、FEは「Fun Edition」、メインストリーム製品の兄弟機、派生モデルという位置付けです。vivoのX200 FEも高性能カメラを搭載する「X200シリーズ」の一員であり、画面サイズを小さくしたモデルとなっています。
なお、カメラは約5000万画素の広角と3倍望遠、約800万画素の超広角、さらに約5000万画素のインカメラを搭載します。プロセッサはMediaTekのDimensity 9300+です。
ただしちょっと不思議なのは、中国ではX200シリーズの小型モデルとして「X200 Pro mini」というモデルが既に出ています。ディスプレイや本体サイズはグローバル向けのX200 FEとほぼ同等ですが、X200 Pro miniは広角も含め約5000万画素トリプルカメラを搭載します。またプロセッサはやや高性能なDimensity 9400です。
そして中国では、セルフィー・ポートレートなど顔写真撮影を強化した「Sシリーズ」が販売されており、そのラインアップの中に小型モデルの「S30 Pro mini」という製品があります。性能を見ると実はX200 FEと同一。つまり中国向けのS30 Pro miniの名前をグローバルではX200 FEに変えて販売しています。
おそらくX200 Pro miniをそのままグローバルで出すとなると、その性能から想定価格がやや高くなってしまい、売りにくいという考えがあったのかも。カメラフォンラインアップを強化するために「Xシリーズ」を増やしたい、ならばS30 Pro miniをX200 FEにして出そう、そんなストーリーがあったのではと筆者は推測しています。
X200 Pro miniはインカメラが約3200万画素です。カメラフォンなのでメインカメラ性能を重視しているわけです。一方、このX200 FEは元がSシリーズということもありフロントは約5000万画素カメラです。
セルフィーもきれいに撮ることができました。グローバルと中国でラインアップの区分がややこしくなっていますが、ブランディングという点では、X200 FEの存在は「カメラに強いvivo」のイメージを広げてくれるでしょう。
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