スマートフォンバッテリーの高容量化が2025年になって一気に進んでいますが、業界初となる8000mAhバッテリー搭載の「HONOR Power」を販売しているHONORから、今度は8300mAhバッテリーを搭載する「HONOR X70」が発売になりました。
HONOR X70のデザインはシックな色合いであり、万人向けを狙った特徴のない製品に見えます。プロセッサもQualcommのミドルレンジ向けとなるSnapdragon 6 Gen 4を搭載します。一方、6.79型のディスプレイは最大輝度が6000ニトと屋外でも高い視野性を誇ります。価格は1399元(約2万9000円)です。
本体サイズは約161.9(幅)×76.1(奥行き)×7.67(高さ)mmです。大容量バッテリーを搭載しているとは思えぬ薄さでしょう。重量も約193gと比較的軽量な部類です。カメラは1つだけですが、デザイン上の特徴を出すためか、円形のカメラバンプはわずかに本体から出っ張っています。
こちらのカラーバリエーションはブラックです。先ほどのレッドといい、若年層よりも年配者層を狙った色合いとも思えます。この2色はカメラバンプ部分にゴールドのアクセントも入れており、高級感も味わうことができるのです。一方、ホワイトとブルーのモデルは若々しく明るいイメージ。4色のカラバリでターゲットを明確に分けています。
OSはAndroid 15ベースのMagic OS 5を搭載しています。他の中国メーカーの製品同様にAI機能も充実しています。特に中国各社のスマートフォンは中国発のAIサービス「DeepSeek」と協業しているので、日常的なAIアシスタントとしてスマートフォンをより活用できます。
カメラは約5000万画素を1つだけです。この連載記事は毎月6機種ほど中国の新型スマートフォンや話題の製品を紹介していますが、今月はほぼ全ての製品が同様に約5000万画素カメラだけという構成でした。写真にエモさを求めるZ世代などにとっても、約5000万画素カメラが1つあれば十分なのかもしれません。
HONORはこれで8000mAhクラスのバッテリーを搭載するモデルを2機種リリースしたことになり、大型バッテリーの搭載で業界をリードし始めています。法規制の問題などから、中国以外ではこれら大容量バッテリー搭載モデルが販売できないものの、容量の大型化技術は今後も確実に必要とされます。2026年になれば9000mAh搭載モデルも登場し、数年後には1万mAhのバッテリーも当たり前のものになっているかもしれません。
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