モトローラ独自のAI機能「moto ai」も用意。motorola razr 60と同様に、各種通知の内容を要約してまとめる「とりまリスト」、レコーダーで録音した内容を要約してまとめる「おまとメモ」、気分に応じたプレイリストを自動生成してくれる機能などを利用できる。
motorola razr 60 ultra独自の機能として、サブディスプレイに顔を向けるだけでmoto aiが起動して音声操作や調べ物などが可能になる「Look and talk」を用意した。これは顔認証を利用したもので、あらかじめ登録した顔をアウトカメラが認識すると、自動で起動する。初期状態はオフになっているが、顔を登録した状態でオンにすると、ボタンを押さずに手軽にAI機能を利用できて便利だ。モトローラ担当者によると、アップデートによってmotorola razr 60などの既存モデルでもLook and talkが利用可能になるかは未定とのこと。
意外に思われるかもしれないが、auでモトローラ製の携帯電話の扱うのは、13年ぶりとなる。それ以前にauで販売したモトローラ端末は、2012年発売の「MOTOROLA RAZR IS12M」までさかのぼる。10年以上のブランクが空いてしまったが、KDDI パーソナル事業本部 サービス・商品本部 プロダクト企画部 企画1G グループリーダーの近藤隆行氏によると、「モトローラとの関係は良好で、(razr 60 ultraでも)KDDIへの対応をしっかり行ってもらっている」という。モトローラとは1989年〜1995年に販売していた「MICRO TACシリーズ」から関係が続いており、KDDIとモトローラの歴史は長い。
今回は無印のmotorola razr 60ではなくmotorola razr 60 ultraを採用した理由について、KDDI パーソナル事業本部 サービス・商品本部 プロダクト企画部 企画1Gの三枝大我氏は「ultraを使われるお客さまはハイスペックを求めているので、最高のパフォーマンスをご体験いただきたい」と話す。アルカンターラ素材を使用したことで個性が際立つこともあり、「個性的な端末をお求めのお客さまにも届けたい」と話す。
同じくハイエンドの折りたたみスマートフォンである「Galaxy Z Flip7」とのすみ分けが気になるところだが、Galaxy Z Flip7とはmotorola razr 60の方が距離感が近いとの考え。auスマートフォンの中でも、motorola razr 60 ultraは“最上位の折りたたみ(フリップ型)スマホ”に位置付けているようだ。
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