達人が選ぶ「2025年を代表するスマホ」 ハイエンド/ミッドレンジで厳選した5機種を語り尽くす(3/3 ページ)

» 2025年12月27日 06時00分 公開
[井上晃ITmedia]
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佐藤氏:FeliCa搭載に驚いたREDMAGIC 10 Pro、子どもがねだりやすいPOCO X7 Pro

・推薦機種(ハイエンド)……Galaxy Z Fold7、REDMAGIC 10 Pro、Xiaomi 15 Ultra、arrows Alpha
・推薦機種(ミッドレンジ)……POCO X7 Pro

佐藤颯 オンラインでの参加となった佐藤颯氏

 ハイエンドでは、ZTE傘下のnubiaが展開している「REDMAGIC 10 Pro」を挙げました。1月に発売されたゲーミングスマホで、グローバルで見ても10万台前後の規模で、日本でも1万台くらいの規模なのに、何と日本向けにFeliCaを載せてきたのに驚きました。先行予約開始時点ではFeliCaの認証が通っておらず、発売ギリギリのタイミングで認証が間に合ったというエピソードが印象に残っていますね。

 専用アンテナの配置などを理由に、本体の発光ギミックの一部をオミットしてまで、日本ユーザーの声にしっかり寄り添った1台と感心しました。価格は12万円台からで、Snapdragon 8 Eliteを搭載。初回割引で11万台まで安くなると、頑張れば手が届くかな、というくらいのラインです。国内でREDMAGICの販売を担当するFastLane Japanによると、今後発売する機種にもおサイフケータイを搭載していきたいとのことで、期待も込めてノミネートしました。

REDMAGIC 10 Pro キャリアが扱わないオープン市場向けモデルながら、おサイフケータイにも対応したREDMAGIC 10 Pro

 Galaxy Z Fold7は、皆さんがおっしゃる通り完成度が高く、競合メーカーを含めて8mm台で215gというラインに到達したスマホが他にありません。しかも、どのカラーを選択してもスペック表の数値で販売しているところも含めてすごい。競合商品は特定構成のみ最軽量だったりしましたので。日本で販売されているスマートフォンでは唯一、グローバル視点でも最先端の機種だったと思います。

 Xiaomi 15 Ultraは、大型×2億画素のイメージセンサーを搭載しており、“カメラフォン”としてのグローバルのトレンドを押さえていました。こうしたモデルは日本ではこの機種だけでした。カメラフォンの最先端を味わえるところを評価しました。

 arrows Alphaは、FCNTらしい堅牢性の高さや、レノボのリソースをうまく生かしたスマートフォンだなと感じました。スマートフォンの使用期間が、平均4.5〜4.6年といわれている中で、どうしてもストレージが足りなくなりがちです。そんな背景がある中で、ドコモでも512GBで展開してかつmicroSDも使えるという構成は強烈でした。価格が10万円を切っていて512GBという機種は、他にないですからね。

 ミッドレンジには、Xiaomiの「POCO X7 Pro」を挙げました。中国市場では子どもに買い与える用途などで根強い人気がある機種でして、日本でも5万円、セールだと4万円台前半で入手できます。学生視点だとゲーム機をねだるのと同じくらいの感覚で、親に「買って」と言えるわけですね。おサイフケータイには対応していないのですが、コード決済をメインで使うなら問題ないですし、安くて性能の高いスマートフォンが欲しいという世代にもフィットする端末だったと思います。また、グローバルのリリースと同時に日本でも購入できたことにも、Xiaomi Japanの頑張りを感じました。

ちえほん氏:Xiaomi 15 Ultraは唯一無二のカメラスマホ、iPhone 17は迷ったらコレと太鼓判を押せる

・推薦機種(ハイエンド)……Galaxy Z Fold7、Xiaomi 15 Ultra、iPhone 17
・推薦機種(ミッドレンジ)……AQUOS sense10、Xperia 10 VII

ちえほん ちえほん氏

 Xiaomi 15 Ultraは、これ1台でカメラを任せられる唯一無二の存在で、2025年を代表するカメラスマホでした。仕事で最も使った1台であることを評価しました。動画はもちろんキレイに撮影できるのですが、静止画は国内では無敵レベルだと思っていて、これで撮影できないシーンはないほどの完成度だと感じています。望遠が2億画素のペリスコープレンズという、他のスマホだとメイン級のカメラを積んでいて、望遠で迫力ある写真を撮れることにも感動しました。

 カメラだけでなく、大きくキレイなディスプレイ、Snapdragon 8 Eliteのパフォーマンス、IP68の防水・防塵(じん)など、ハイエンドスマホとして申し分のない性能を備えています。AI機能も豊富で、翻訳ではリアルタイムの字幕を付けられるシーンがあり、これは“仕上がったスマホ”だなと感じました。

Xiaomi 15 Ultra 仕事用のカメラとしても活躍したというXiaomi 15 Ultra。望遠カメラが大きく進化したことも話題を集めた

 続いてGalaxy Z Fold7ですが、Zシリーズの大きな強みであるSペンを廃止してまで薄さと軽さに振り切った魅力的な一台です。Galaxyの折りたたみスマートフォン史上で最も薄く軽く、カバーディスプレイのアスペクト比が21:9に変更されたことで、閉じた状態で普通のスマートフォンと遜色のない使い勝手を実現しているのもポイントです。正直サムスンがこういうかじ取りをするとは思いもよらず、インパクトも大きかったです。持つたびに感動し、まさに世界を驚かすような革命といった感じでした。

 UIもよくできていると感じました。今回、カバーディスプレイのアスペクト比が21:9に変更されていて、これが僕の中ではピタッとはまりました。閉じた状態では普通のスマートフォンと遜色のない使い勝手を実現しています。例えばGalaxy Z Fold6までは閉じた状態では文字を入力しづらかったのですが、Z Fold7では快適になりました。Galaxy S25 Ultraは、Sペンを使ってPDFにサインをするようなときに便利でしたが、Galaxy Z Fold7ほど出番がありませんでした。

 iPhone 17は、シリーズ史上最もクオリティーが高い、完成したスタンダードモデルだと評価します。ProMotion対応でディスプレイのリフレッシュレートが上がってPro級になりました。カメラ性能も向上し、色味も含めてキレイになりました。ストレージが256GBスタートになり、価格はiPhone 16比で実質値下げなのもいいですよね。今までは「迷ったらProを買え」と伝えてきましたが、今年(2025年)は「迷ったらスタンダードの17を買え」と言えるほど魅力的な1台になりました。

 ミッドレンジのAQUOS sense10は誰もが知る国民機であり、シリーズ史上最高の完成度といえます。コンパクトかつ軽量で、全部入りのミドルレンジです。

 特に評価したのがAI機能です。登録した自分の声を通話時に聞こえやすくする「Volcalist」は、よく使う電話だからこそ、ユーザーが手に取って便利だと感じやすい機能だと思います。ミッドレンジなのでAI機能を全て搭載することは難しいと思いますが、ピンポイントでユーザーがよく使う機能を強化した点がいいですよね。また、前モデル(AQUOS sense9)から大きく値上げすることなく進化したことも評価しました。

 Xperia 10 VIIは、コスパがとても良いというわけではありませんが、実際に使ってみるとすごく使い心地の良い一台でした。デザインの変更もとても新鮮でしたし、待望のディスプレイのリフレッシュレートを最大120Hzにも対応したことで快適さもアップしています。

 そしてXperiaといえば「全部入り」です。Xperia 10 VIIは、microSDスロットやイヤフォンジャックも備えています。特にイヤフォンジャックは他のスマートフォンでは削られがちですが、残しただけでなく、音質周りを強化したところにもソニーのこだわりを感じました。

Xperia 10 VII ミッドレンジで“全部入り”を評価したXperia 10 VII

ITmedia Mobile編集部:10万円を下回るarrows Alphaが新しいハイエンドに

・推薦機種(ハイエンド)……Galaxy Z Fold7、arrows Alpha、motorola razr 60、Galaxy S25 Ultra
・推薦機種(ミッドレンジ)……AQUOS sense10

 Galaxy Z Fold7の薄さはすさまじいインパクトがあり、開いたときの感覚が「ずっと持っていたい」と思える、ユーザー体験を変える機種でした。電子コミックや雑誌が読みやすいのもよかったですね。ソフトバンクに販路が広がったこともトピックでした。

 今年(2025年)は10万円台を下回りながらハイエンドをうたうモデルが登場しましたが、arrows Alphaはそれを象徴するデバイスでした。堅牢性やパフォーマンスともに申し分ない。AI機能は「moto AI」に近いですが、(モトローラを除く)他社にはない独自性も感じられました。例えば、ユーザーの好みを学習してそれに応じた提案をするといった部分です。モトローラと開発リソースを共有できる体制を組めたことがよかったと評価しています。値段も定価で8万円台ですし、大手キャリアで買えば2年間4万円前後の負担で済みます。楽天モバイルやau +1 collectionなど、販路も広がりました。

 arrows AlphaはNothing Phone(3)やPixel 10と同時期に発売された中で、各種販売ランキングでも堅調でしたので、実売も伴っていたと思います。

arrows Alpha モトローラの資産も使いながら完成度を高めたarrows Alpha。ハイエンドに含めるかどうかは議論が分かれた

 2025年はフリップ型の折りたたみスマホもだいぶ成熟して、その中でも「motorola razr 60」は代表的な機種でした。閉じた状態でも大きなディスプレイで使いやすいですし、ソフトバンクとドコモで扱われて販路も広がりました。

 「Galaxy S25 Ultra」は、Sペンが使えるところを評価しました。Galaxy Z Fold7と双璧をなすハイエンドモデルであり、折りたたみは不要という人には自信を持って勧められます。S25 Ultraに限った話ではありませんが、初心者でも使いやすい癖のないUIもGalaxyの魅力です。また、5Gのミリ波をつかむ数少ない端末でもありました。

 ミッドレンジは悩んだ結果、AQUOS sense10に落ち着きました。価格が前世代と同じ6万円台をキープしつつ、メインカメラのセンサーを「AQUOS R10」と同じにしていたり、BOX構造のスピーカーをダブルで搭載していたり、通話でユーザーの声をクリアに届ける機能であったりと、見た目はAQUOS sense9から変わっていませんが、中身はしっかり進化しています。AQUOS sense9のデザインを踏襲したことで、コストアップを抑えられたのもいい戦略でした。一方、廉価モデルとして売れた「iPhone 16e」とPixel 9aも、選ぶべきか悩みました。

ハイエンド部門とミッドレンジ部門で各5機種がノミネート

 審査員が選んだ5機種を集計し、ハイエンド部門とミッドレンジ部門の上位5機種をノミネート機種として選出しました。

ハイエンド部門

  • 1位……Galaxy Z Fold7(8票)
  • 2位……arrows Alpha(7票)
  • 3位……iPhone 17(4票)
  • 3位……Xiaomi 15 Ultra(4票)
  • 5位……iPhone Air(2票)

 ハイエンド部門は1位にGalaxy Z Fold7、2位にarrows Alphaがランクイン。4票ずつ獲得したiPhone 17、Xiaomi 15 Ultraが続き、5位にiPhone Airが食い込みました。

スマートフォン・オブ・ザ・イヤー ハイエンド部門のノミネート機種。左上からarrows Alpha、Galaxy Z Fold7、iPhone 17、iPhone Air、Xiaomi 15 Ultra

ミッドレンジ部門

  • 1位……AQUOS sense10(5票)
  • 2位……Pixel 9a(2票)
  • 2位……Nothing Phone (3a)(2票)
  • 4位……Xperia 10 VII(1票)
  • 4位……CMF Phone 2 Pro(1票)

 ミッドレンジ部門は、1位がAQUOS sense10、2位にPixel 9aと、Nothing Phone (3a)が2票ずつで並びました。4位は1票ずつ獲得したXperia 10 VII、CMF Phone 2 Pro、POCO X7 Pro、らくらくスマートフォン F-53Eのうち、決選投票で勝ち残ったXperia 10 VIIとCMF Phone 2 Proが残りました。

スマートフォン・オブ・ザ・イヤー ミッドレンジ部門のノミネート機種。左上からAQUOS sense10、CMF Phone 2 Pro、Nothing Phone (3a)、Pixel 9a、Xperia 10 VII

 この後、各部門で審査員が配点をした上で、ナンバーワン機種が決まります。果たして、各部門のノミネート機種5つの中から栄冠を手にする機種はどれか? 結果は12月中に掲載予定の次回レポートをお待ちください。

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