期待が高まる折りたたみiPhoneですが、いくつかの懸念点も指摘されています。
まず、約30万円という高額な価格設定です。これは一般ユーザーにとってはかなり高いハードルです。折りたたみスマートフォンが本当に大衆化するためには、さらなる価格の引き下げが必要かもしれません。
次に、折りたたみ特有の技術課題です。ディスプレイの折り目をどこまで目立たなくできるか、ヒンジ部分の耐久性は十分か、折りたたんだ際の厚みは許容範囲内か。これらの課題をAppleがどこまで解決できるかが、製品の成否を分けます。
折りたたみiPhoneのディスプレイについては、Samsung Display製のOLEDパネルが独占的に供給するということをBusiness Koreaが伝えていました。通常、Appleは複数のサプライヤーから仕入れることでコストを削減していますが、折りたたみディスプレイに関しては、「折り目が目立たない」というAppleの厳しい要求水準を満たせるサプライヤーが、現状ではSamsungしか存在しないようです。
さらに、世界的なメモリ不足の影響も懸念されています。高性能なスマートフォンには大容量のメモリが必要ですが、サプライチェーンの逼迫(ひっぱく)により、予定通りの量産ができない、あるいは想定よりも価格が上昇するかもしれません。
2026年9月に登場が予想される折りたたみiPhoneは、Apple初の折りたたみ端末として大きな注目を集めています。7.8型の大画面、折り目が目立たない設計、5500mAh超の大容量バッテリーなど、魅力的なスペックが並ぶ一方で、約30万円という高額な価格設定やSamsung、Googleとの競争が課題となります。
折りたたみスマートフォンは、これまでニッチな存在でした。しかし、Appleの参入により、この市場が一般層にも広がる転換点となるのか、それとも一部のプレミアムユーザー向け製品にとどまるのか。
いずれにせよ、Appleが満を持して投入する折りたたみiPhoneは、スマートフォン市場に新たな風を吹き込むことは間違いありません。期待と不安が入り交じる中、その全貌が明らかになる日を楽しみに待ちたいと思います。
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