新折りたたみ「HONOR Magic V6」発表 厚さ8.75mmで6660mAhバッテリー搭載、IP69防水にも対応 Galaxyのライバルに(1/2 ページ)

» 2026年03月04日 14時04分 公開
[佐藤颯,ITmedia]

 HONORは3月1日(現地時間)、新型スマートフォン「HONOR Magic V6」をスペイン・バルセロナにて発表した。現時点で日本での発売は予定されていないものの、技術的に特色の多いスマートフォンなので紹介したい。

HONOR Magic V6
HONOR Magic V6 HONORの最新折りたたみスマートフォン「Magic V6」。閉じると6.52型、開くと7.85型のディスプレイを利用できる

Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載 ディスプレイやカメラも強化

 HONOR Magic V6はフラグシップの折りたたみスマホであり、「Galaxy Z Fold7」「OPPO Find N5」「Google Pixel 10 Pro Fold」などと競合する製品だ。

 Qualcommの最新プロセッサ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を折りたたみスマホとしては世界で初めて採用し、高いパフォーマンスを持ち合わせる。メモリは16GB、ストレージは512GBのみの構成となる。

 HONOR Magic V6はカバー画面に6.52型の有機ELを備える。解像度は2376×1060ピクセル、120Hzのリフレッシュレート、ピーク輝度6000ニトと明るいディスプレイを採用している。

 メインディスプレイは7.85型の有機ELで、解像度は2352×2172ピクセル、ピーク輝度は5000ニトとなる。こちらはスタイラスペンによる操作にも対応する。両ディスプレイとも共通して4320HzのPWM調光に対応し、ちらつきを抑えた目に優しいことを特徴に打ち出している。

 ディスプレイのヒンジは耐久性を強化し、50万回の折りたたみ動作に耐えられる設計とした。新機構のヒンジは展開した際の画面の段差を抑えており、画面の折り目も目立ちにくいものに仕上げてきた。また、本体のフレームは「HONOR Super Steel」という合金を採用し、2800Mpaの外圧に耐えられるという。

 カメラはトリプルカメラ仕様となる。1/1.5型のイメージセンサーを採用した5000万画素のカメラ、5000万画素の超広角カメラ、6400万画素の望遠カメラを備える。望遠カメラは3倍の画角でペリスコープ方式を採用しており、折りたたみという制約のある形状でありながらズーム性能を高めた。

HONOR Magic V6 カメラは3眼構成
HONOR Magic V6 望遠カメラはペリスコープ方式を採用。テレマクロ撮影にも対応する

6660mAhの大容量バッテリー搭載、折りたたみスマホ初のIP69防水・防塵に対応

 HONOR Magic V6で注目すべき点は、クラス最大の容量を持つバッテリーと防水性能だ。

 まず、バッテリー容量は折りたたみスマホとしては驚異の6660mAhであり、同じセグメントで世界最大の容量をもつ「nubia Fold」の6560mAhを上回る。この圧倒的なバッテリー容量を備えることで、画面の大きい折りたたみスマホながら、iPhone 17 Pro Maxよりもバッテリーが長持ちするとアピールした。

 大容量バッテリーを支える技術も注目するポイントで、本機種に採用されたシリコン・カーボンバッテリーは超薄型ながらシリコン含有率を25%に高めることで、さらなる高密度化に成功した。

 そのエネルギー密度は921Wh/Lという驚異的な数字であり、比較的エネルギー密度を求める電気自動車向けのバッテリーよりも優れるとアピールした。現時点でエネルギー密度が900Wh/Lクラスのものはリチウムイオンバッテリーの中では「次世代クラス」とされており、パナソニックなどの大手もこのクラスはまだ量産できていない状況だ。

 HONORは早くからバッテリーの高密度化を進めてきたが、早くもこのクラスのバッテリーを載せた製品が世に出てきたことに驚くばかりだ。

HONOR Magic V6
HONOR Magic V6 バッテリー容量だけでなく、エネルギー密度も次世代級のものを採用する

 このバッテリーのおかげで本体の軽量、薄型化に成功。本体の厚さは最も薄いモデルで閉じたときに8.75mm、展開時は4.0mm。本体重量は219gとなっており、バッテリー容量を大きく向上させながら本体の薄型化と軽量化を両立させた。

 この他、80Wの有線充電に加えて66Wのワイヤレス充電にも対応する。これらの制御には「HONOR E2」という専用設計のチップが用いられている。

HONOR Magic V6 HONOR Magic V6は閉じた状態で8.75mm(ホワイトのみ)と薄型化した
HONOR Magic V6
HONOR Magic V6 本体はかなり薄く、閉じた状態でも通常のスマートフォンと引けを取らない

 防水・防塵性能についてはIP68に加え、IP69等級も取得。会場では水中で折りたたみ操作を行うデモも行われ、水の中で動かしても動作に支障がないことをアピールした。

 一般に防水のIPX8等級の試験は「IPX7よりも厳しい自社基準の試験」のため、水中で動作させる必要まではない。HONORが本体を動作させた上で折りたたみ操作までアピールしたことは、それだけの高い防水性能を有していることの表れだ。

HONOR Magic V6 防水性能は折りたたみスマホとしては初のIP68とIP69規格を取得した
HONOR Magic V6 現地では実際に水中で開閉させるデモも行われた
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