廉価な新作「iPhone 17e」が春商戦に与えた影響は? 携帯電話ショップ店員に聞く元ベテラン店員が教える「そこんとこ」(1/2 ページ)

» 2026年04月13日 19時00分 公開
[迎悟ITmedia]
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 かねてうわさのあったiPhoneの最新廉価モデル「iPhone 17e」が3月2日に発表され、同月11日に発売された。タイミング的に、日本の携帯電話市場が1年で最もにぎわう春商戦に突如新機種が投入された格好だ。

 iPhone 17eは先代の「iPhone 16e」から直販価格を据え置きつつ、ベースモデルの内蔵ストレージを128GBから256GBに“倍増”し、プロセッサ(SoC)をiPhone 17と同じ「A19チップ」にアップグレードしている。加えて、マグネットでワイヤレス充電アダプターやアクセサリーを着脱を行える「MagSafe」にも対応している。

 iPhone 16eにおいて「ここはちょっと……」とされたポイントを改善していることもあり、機能面から見た“お買い得感”は確実に増している。一方で、Androidスマートフォンの廉価モデルと比べると、高価であることには変わりない。

 発売されてからの評判はどうなのか――家電量販店や併売店、キャリアショップで実際に接客している店舗スタッフ(店員)から話を聞いてみよう。なお、聞き取りは2026年2月〜3月にかけて実施している。

iPhone 17e iPhone 17eは売れている? 売れていない?

iPhone 17eは「結構売れている」?

 スペックや機能、価格を総合すると、iPhone 17eはかなり“売りやすそう”な端末だ。他機種向けのキャンペーン次第では苦戦を強いられる可能性もあるが、「新機種」「安いiPhone」という2点において販売数もそこそこ多そうな予想は付く。タイミングが合えば、筆者も真っ先に買っていたかもしれない。

 実際に店舗スタッフに話を聞くと、「iPhone 17eは好調な売れ行きだ」という声が複数あった。

 iPhone 17eは、かなり売りやすいです。当店の場合、まだ「iPhone 16」やiPhone 16eの在庫もありますが、多くの場合は(割高になっても)iPhone 17eをお勧めしてしまいます。

 その理由は、やっぱり価格と製品の内容です。「スマホを長く使いたい」というお客さまが年々増えていて、そうなるとより新しいチップが載った製品の方が、アップデート期間が長いはずです。ここを説明すると「じゃあ、これにします」と決まることが多いです。

 やっぱり、MagSafeへの対応はお客さまから好評ですね。今は2020年の「iPhone 12」、あるいは2021年の「iPhone 13」から買い換えようとしている人が多くて、MagSafe対応のアクセサリーを既に持っている人もいます。なのでMagSafeのないiPhone 16eは勧めづらかったんですよね……。

 その点、iPhone 17eはMagSafeに対応してくれたので、iPhone 12/13世代からの買い換えでお勧めしやすくて、最近はMagSafe対応のユニークなアクセサリも多いので、「長く使いたい」というお客さまも納得して買いやすいのかなと思います。

 iPhone 16eと比べると、やはりiPhone 17eは店員視点では“売りやすい”端末で、ユーザー(来客)視点でも“買いやすい”と思ってもらえている様子が伺える。

MagSafe MagSafeに対応したことは、製品訴求の観点で大きなプラスとして働いているようだ

iPhone 17eは「意外と売れていない」?

 一方で、iPhone 17eについて「思ったよりも売れない」「売りづらい面もある」という声も複数あった。

 キャリアの施策をうまく使うと、iPhone 16やiPhone 17といった(アウト)カメラが多い機種や「Dynamic Island」のある機種、要するに上位モデルを手頃に買えてしまいます。月々の支払額はiPhone 17eと数百円の差なので、「それくらいしか差が出ないなら、普通の(eのない)モデルにしよう」というお客さまも少なからずいます。

 なので、販売台数としては「e」ではないモデルの方が多くなっています。

 iPhone 17eが売れてないわけじゃないんですけど、「すごい売れているか?」という、そうでもありません。確かに初動は16eよりも良いのですが、いろいろなキャンペーンを考慮した結果、≪iPhone 17を買っていくお客さまの方が多いです。

 単純な月々の支払いはiPhone 17eの方が安いですが、最近は「2年使って端末を返す」というスタイルの買い方が普及していることもあって、その仕組みを理解しているお客さまだと、iPhone 17eの「中身が新しいからより長く使える」という訴求が響きません

 確かに、特に家電量販店の携帯電話コーナーをよく見てみると、「Phone 17e(256GB)が月々1円!」と掲示されている近くに、「iPhone 17(256GB)が月々1円(〜数百円)!」という掲示がある。2年で端末を返却するプログラムを前提にすると、見た目なども含めて“最新”と分かりやすいiPhone 17を選ぶのも納得だ。

値段差ない 2年間で端末を返却するプログラムを前提にすると、iPhone 16やiPhone 17との価格差がほとんどないキャリアもある
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